「糟糠の妻はなぜ捨てられるのか」大西明美 著の要約|婚活アドバイザー

「糟糠の妻はなぜ捨てられるのか」大西明美 著の要約|婚活アドバイザー

糟糠の妻はなぜ捨てられるのか

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浮気や離婚の関連書籍の要約を紹介するコーナーです。

 

今回の本は下記。

 

「糟糠の妻はなぜ捨てられるのか」 
大西明美 著 1,400円

 

 

 

著者と本のテーマ

10年で延べ1000人以上の不倫カウンセリングを行ってきた著者の不倫解説本です。

 

本職は婚活アドバイザーで、20年間で43000件以上の婚活&恋愛アドバイスを行ってきた方です。

 

  • 成功すると「下積み時代を支えてくれたパートナー」を捨てる男の心理
  • 甲斐性のある男に捨てられないための対策。

 

それが本書のテーマです。

 

浮気に関する本をたくさん読んだが、最も中身が濃かった本のひとつ。

 

浮気夫が仕事ができる人で失いたくない人へ。

 

この要約で興味を持ったら、ぜひ実物本を購入して読むべきです。

 

なお、この方はクリスチャン専門の結婚相談所を運営しているらしい。

 

そのせいか、内容が宗教的であるといった口コミがありますが、まったく的外れです。

 

宗教色はなく、甲斐性のある男に捨てられないための対策立案に役立つ本だと思います。

 

 

まえがき

最近、成功して「糟糠の妻」を捨てる芸能人のスキャンダルが増えている。

 

「糟糠」とは酒粕やぬかみそのことで、貧しい食事のこと。

 

「糟糠の妻」とは貧しい時から一緒に苦労を重ねてきた妻のことである。

 

要するに、男は成功すると「下積み時代を支えてくれたパートナー」を捨てて「もっといい女」を選ぶということ。

 

その理由について、自分の豊富な不倫カウンセリング経験に基づいて解説したい。

 

いつの時代も一番不倫をしやすい年齢は30~40代。

 

子育ても落ち着いて、妻との関係もマンネリ化する時期。

 

この時、男は自分は男としてこのままでいいのか、生きてる間にほかの女ともセックスしたい、などと考えだす。

 

それは昔から同じなのだが、例えば戦国武将の多くは本妻と添い遂げた。

 

昔は人生50年だったので残り時間が少なかったので、晩節を汚すのは避けた。

 

今は人生80年なので、後半は人生の第二ステージと言えるほど長い。

 

離婚&再婚は数年の非難を耐え抜けば、十分楽しめる。

 

現代は、環境面でも史上最も不倫がしやすい状態になっている。

 

連絡手段は、80年代までは固定電話が主流で愛人は利用しにくかったが、今はスマホがある。

 

各章のテーマは下記のとおり。

 

  • 第1章 後からやってきた女に夫を取られない対策
  • 第2章 成功した男が不倫にハマっていくメカニズム
  • 第3章 略奪婚に成功した女の分析
  • 第4章 糟糠の妻を捨てる男の見分け方
  • 第5章 捨てられないためにやるべきこと
  • 第6章 不倫された糟糠の妻が取るべき行動
  • 第7章 「糟糠の妻」を脱却し、「新・糟糠の妻」に進化する方法

 

第1章 男は成功すると、支えてくれた女を捨てる!

あるビジネス成功者のパーティーで、事業は社会貢献のためと言う男と金のためという男が言い争いになった。

 

7年後、前者は14歳年下の女性とデキ婚し、後者は円満な家庭を築いている。

 

前者が嘘つきだったわけではなく、家庭を顧みずに社会的事業に金をつぎこみ、理解してくれる若い愛人に走ったという事情。

 

外資系企業にヘッドハンティングされ、英国栄転についていけない糟糠の同棲相手を捨てて、若い理解者とデキ婚した別の例。

 

何としても成功した男と結婚したくて、寝技を使う女はたくさんいる。

 

男性は年収1000万円を超えると見える景色も周りも変わる。

 

仕事の責任が変わり、それによって周囲の評価が変わり、それによってモテ力がアップする。

 

女は仕事ができて高年収の男性が大好きだから。

 

普通の人は4ケタには乗らず、1000万円超えはケタはずれの特別な存在である。

 

リサーチデータによると5人に1人が不倫しており、年収が高いほど浮気の欲求が高い。

 

不倫をしたくなる理由(自社調べ)

  • 1位 満たされない性生活(セックスレス等)
  • 2位 配偶者の自分への無理解
  • 3位 配偶者とはできない変態プレイへの欲求
  • 4位 配偶者とのセックスが退屈
  • 5位 乱交など夫婦以外のプレイを探求したい

 

1位と2位は多忙な生活による「時間的制約」(=家にいる時間が少ない)に伴う理由。

 

3位以下は「過剰なエネルギー」に伴う理由といえる。

 

著者独自の不倫の危険性の方程式

不倫の危険性=(時間的制約+過剰なエネルギー)×女性

 

アンケートによれば、セフレ・浮気相手の大半は、会社、友人関係、学校(社会人になってからも勉強)などで、泥棒女は身近にいることになる。

 

年収1000万円男が最も輝くのは職場なので、会社内が1位なのは当然である。

 

キャバクラなど夜の女性は意外に敵にはなりにくく、遊ばせておく方が安全とさえいえる。

 

 

第2章 成功男が愛人を作るメカニズムを解き明かす

成功男は、「お金」「名声」「モテ力」という「男の3種の神器」を持っている。

 

これにより普通人と違う、疲れを知らない「過剰なエネルギー」を持っている。

 

それはしばらくは家庭の充実に向けられるかもしれないが、やがて過剰になり、発散先に不倫が選ばれる。

 

著者の経験では、年収1000万円以上の男性の3割、2000万円以上なら5割、3000万円以上なら9割に愛人がいたという。

 

だが、すべての不倫が家庭を破壊するわけではなく、両立していくケースと糟糠の妻を捨てるケースがある。

 

捨てられる糟糠の妻の3タイプ

  1. 木綿のハンカチーフ妻
  2. 無意識でつかんだ玉の輿妻
  3. 捧げつくす妻

 

1番目の「木綿のハンカチーフ妻」は、「昔のあなたがよかった」と夫の成長を認めないタイプ。

 

「尊敬されたい」という願望を持つ男にとっては屈辱的。

 

2番目の「無意識でつかんだ玉の輿妻」は、気づいたら夫と釣り合わない状態になっていたというタイプ。

 

妻が想像した以上に夫が成長してしまい、自分がついていけないお荷物になって、放り出されるということ。

 

糟糠の妻は、成功した男性が望む世界に馴染めなければ、その世界にいる愛人に略奪される危険性が高い。

 

3番目の「捧げつくす妻」は、捧げることばかりに頭がいって、成功した夫から与えられることを素直に喜べないタイプ。

 

捧げて支えて、感謝されるのが喜びで、夫より強い立場に満足していたのに、それが満たせくなり、不満になる。

 

いつまでも手助けが必要な夫であることを望む。

 

夫はそれがうっとおしい。芸能人によくあるケース。

 

以上のことが、事例を交えて詳しく分析されている。

 

ほとんどの愛人が略奪に成功しない理由
男は一直線に成功するわけでなく、成功の後でいったん落ち目になって再起して、ということを繰り返しながら成長する。

 

各成功段階でできる愛人は、落ち目の程度が許容範囲以上だと自ら去る。

 

これが愛人が成功男をなかなか略奪できない仕組み。

 

そもそも、成功男の方も愛人と家庭を持とうなどと思っていない。

 

とはいえ、セックスだけを求めているわけではなく、精神的なものを受けとめてほしいからこそ、わざわざ不倫というリスクのある方法を選ぶ。

 

 

第3章 糟糠の妻をおびやかす「最強の女」の正体

略奪に成功する愛人を「最強の女」と呼ぶことにし、これを分析する。

 

最強の女が略奪できない愛人と違うのは、男が落ち目になった時に「これ以上落ち目にならないように、自分がなんとかしよう」と考える点である。

 

落ち目を支えやすいのはもちろん職場の女性なので、職場の女性が一番危ない相手。

 

支えることを考えない妻は普通の愛人と同じレベル。

 

要するに、最強の女とは「男が落ち目の時に支え、上昇トレンドに乗るまで待つ女」である。

 

トロフィーワイフ症候群
成功の証として若く美しい妻を持ちたがることを言う。

 

夫がこの種の男の場合は、糟糠の妻はむしろ捨てられて慰謝料・養育費などをもらった方がよい。

 

新たなトロフィーワイフはリスクが大きい。

 

若さや美貌は長く持たないから次のトロフィーにチェンジされるリスクが大きく、学習して慰謝料などの対策も打たれるから、別れても金はあまりとれない。

 

 

第4章 捨てる男と捨てない男の違い

 

不倫をする男性の4タイプ
  1. 旅人タイプ-家にいる時間が少なく、出張・接待・残業
  2. 冒険家タイプ-そこに「女」がいるから「登る」
  3. 上の空タイプ-気持ちが家庭に向いていない
  4. 恋愛体質タイプ-女が好きというより、恋愛が好き

 

各タイプが具体的に細かく説明されている。

 

複数該当する男性もいる。

 

しかし、これらのタイプに該当しても、次の5タイプのどれかに該当すれば、不倫の確率は大幅に下がる。

 

不倫をしない男性の5タイプ

  1. 24時間パパタイプ-遊びの時代は終わった、これからは父親として生きると考えている男
  2. 人見知りタイプ-成功者なのに初対面に強いストレスを感じる男
  3. 妻と戦友タイプ-妻を失うと仕事に影響が出る
  4. 亭主関白タイプ-仕事ができても女にモテない
  5. キャンプタイプ-仲間を大切にしすぎて「不倫の予算不足」

 

3は必ずしも同じ会社勤めとは限らない。スポーツ選手に多い。

 

5は大人数で楽しく過ごすのが好きで、面倒見のいいタイプ。

 

以上の分析で、不倫をするタイプにしか当てはまらなかったとしても悲観するに及ばない。

 

不倫をするタイプが必ずしも家庭を捨てるわけではないから。

 

成功男に捨てられる危険性がわかる方程式
成功男に捨てられる危険性は、たった2つの項目だけでわかる。

 

  1. 不倫するタイプの夫かどうか
  2. 捨てられやすいタイプの妻かどうか

 

ただし、暴力と妻の不倫がないことが前提。

 

この2項目を縦軸・横軸にとってマトリクスを作ると危険度が判定できる。

 

まず、夫が不倫しないタイプなら、離婚のデメリット(社会的評価と財産減少)を大きくみるから、妻を愛していなくても離婚の可能性は低い。

 

夫が不倫タイプで妻が捨てられやすいタイプの場合にリスクが大きいが、この時に決定的ファクターになるのが愛人の結婚願望。

 

成功男は、「妻を捨てたのに愛人と結婚できない恥」を選んだりはしない。

 

第5章 妻への不満、愛人への満足感

過剰なエネルギーの原因は「テストステロン」で、これは闘争ホルモンとも呼ばれる。

 

これとバランスを取って、心身を落ち着かせて幸福な気持ちにするホルモンがセロトニンで、それはセックスの時に出る。

 

テストステロンに溢れた成功男はセロトニンを求めて不倫セックスに走る。

 

といって妻が若さと美しさを保てば不倫をしないというものでもないことは、芸能界を見ればわかる。

 

妻とのセックスは当たり前で達成感がなく、「ドーパミン」という脳内麻薬のようなホルモンが出ないからである。

 

成功男の頭の中は、やる気(テストステロン)⇒達成感(ドーパミン)⇒幸福感(セロトニン)⇒やる気・・・というサイクルが回っている。

 

さて、達成感と幸福感は別で、成功男が幸福を感じるには成功だけでは不足。周囲から尊敬され、認められることが必要。

 

糟糠の妻はいつまでも成功前と同じ扱いをするので不満が溜まる。

 

これに対して愛人は成功した姿に魅せられたのであって尊敬してくれる。

 

愛人は夫が落ち目になると去りがちだが、運悪く「最強の女」だった場合、夫を尊敬しない糟糠の妻は略奪されてしまう。

 

成功男はいつも不安と戦っている。

 

上昇基調の時はイケイケだが、停滞期は女に「大丈夫」と言ってもらいたい。

 

だが、糟糠の妻はそれが言えず、住宅ローンや学費など現実的な心配をしがちである。

 

だからイケイケの時に愛人ができやすい一方、落ち目の時期も愛人ができるリスクは大きい。

 

ただし、「大丈夫」は根拠なしに唱えても、夫をいらつかせるだけ。

 

仕事のことなどわからなくてもいい。

 

「これまでもずっと荒波を乗り越えてきたのだから、きっとあなたなら大丈夫。私は心配してないから」と言えばいい。

 

この殺し文句を愛人に言われてしまうときつい。

 

この言葉が通用しないほどの最大の危機の場合の言葉も著者は用意してくれている。

 

男が情熱を注いでいるものを理解できるのはどっち?
成功男は常に「さらに成功をおさめる」方法に興味を持っている。

 

妻は家庭のことばかり見ているため、男が成功するほど興味のギャップが広がる。

 

同じ会社の人間は、夫が今情熱を注いでいることの最大の理解者になりやすい。

 

同僚はもっとも危険な愛人候補。

 

夫が仕事より家庭に関心がある場合は、妻が仕事に関心がなくても夫は不満を持たない。

 

外では成功男だが、家庭に帰るとパパになる男。

 

しかし、これは稀であり、成功男かつパパタイプの男と結婚できる女性は世界一の幸せ者である。

 

 

第6章 成功男に愛人が現われた!そのとき妻が取るべき対処法

スマホに指紋認証機能が導入されたために浮気が発覚する事例が増えている。

 

夫が寝ている間に指を当てさせて解除する方法。

 

その事例が出ている。

 

不倫発覚直後、絶対にしてはいけないこと
大切なのは証拠を保存(保全)すること。

 

この事例ではLINEの写真をスマホで撮り、愛人の名前とLINEのIDを確認している。

 

次に電話の通信履歴を見て電話番号を入手している。

 

発覚直後に問いただすのはNG。その後の展開が成り行き任せになってしまう。

 

これからどうしたいのかをはっきりさせることが先決で、その方向性が決まってから行動を決める。

 

愛人についても、別れさせるのではなく、あえて愛人を認めるという選択をする人もいる。

 

愛人の存在を認める4つのタイプの妻

  1. 芸の肥やしと諦める妻
  2. 夫の才能や能力に惚れ込んだ妻
  3. 不倫をしている妻
  4. 無条件で一方的な妻

 

3は、離婚はデメリットが多いので、自分も不倫しながら婚姻の維持を選んでいる妻。

 

その不倫のきっかけの多くが夫の不倫で、復讐のために始めた不倫にハマることが多いという。

 

愛人の存在を認めない妻が踏むべき3つのステップ

  1. 証拠を丁寧につかむ
  2. 誰に証拠をつきつけるか
  3. 夫の不倫を愛人問題と考えるか、家庭問題と考えるか

 

証拠については、自力調査をさらに推し進めるのではなく、調査会社の利用を勧めている。

 

自力では発覚のリスクがあるし、肉体関係の明確な証拠も入手しにくい。

 

証拠を突き付ける相手は、夫、浮気相手、夫の両親や勤務先など、3つの選択肢がある。

 

夫に突き付けても喧嘩になったり、浮気をやめなかったりが多い。

 

3つ目の選択肢は夫の社会的信用を棄損し、仕事や収入を失う危険があって、自分の首を絞めかねない。

 

これを選ぶのは自分自身も収入がある共働きの妻が多い。

 

離婚を望まず、愛人と別れさせたいだけなら、浮気相手に証拠を突き付けるのがいいという。

 

ただし、直接対決でなく、弁護士を介して。

 

証拠を突き付けて慰謝料を請求し、「夫に何も言わずに別れてくれたら、慰謝料は請求しない」と連絡する。

 

この方法で愛人から別れてくれた場合、夫は痛みを感じていないので、また別の愛人を作る可能性がある。

 

その対策についても書かれている。

 

第7章 糟糠の妻よ、最強の妻となれ!

成功男の夫を略奪されないための方策指南。

 

成功男は常に成功し続けようとするから、最大の関心事は仕事。

 

だからそれをわかってくれる女性を必要としている。

 

仕事そのものを理解する必要はなく、夫の心理を理解することが大切。

 

その方法として、会社のホームページ、夫のメディア掲載履歴、フェイスブックなどをチェックすること。

 

(無責任なインターネット掲示板の内容は無視していい)

 

これにより、夫の現在の最大の関心事がわかり、かつ成長曲線(上り調子か停滞期か)がつかめる。

 

フェイスブックはいいねを押したり、コメントを記入したりせず、そっと見守りながら情報収集すること。

 

夫がうまく行っている時は何がうまく行っているのかを理解し、喜びを分かち合う。

 

一方、停滞した時は夫のつらさを理解し、励ましの言葉でサポートする。

 

こうしたタイムリーな動きで捨てられる可能性を大きく減らすことができる。

 

とはいえ、完全に危険を排除するのは不可能で、若い魅力的な女が近づいてくれば、当然浮気の可能性は出てくる。

 

もし、そうなった時は、問題に向き合うことが大切。

 

無視することは愛し合うことを放棄することで、家族はバラバラになってしまう。

 

その事例紹介。

 

妻もボランティアなど社会貢献活動に参加し、いろいろな問題に直面する経験を積むと、夫の苦労に対する理解が深まり、「新・糟糠の妻」への近道だという。

 

おすすめの探偵社

「糟糠の妻はなぜ捨てられるのか」 はいかがでしたか?

 

男の浮気をテーマにした本の中でも類を見ない重厚な内容だと思います。

 

もし、今のだんなさんが「成功男」なら、ぜひ手放さずにがっちり押さえる「最強の妻」になっていただきたいです。

 

さて、浮気の兆候が現実なら、まずは事実の解明から始めねばなりません。

 

読者のみなさんにおすすめしたい探偵社があります。

 

総合探偵社クロル

有名大手探偵社でキャリアを積んだベテラン探偵が独立して作った探偵社です。

 

すでに全国展開しています。

 

技術は大手仕込みの高さで、価格はリーズナブルです。

 

「相談≠調査」を標語にしていて、相談者すべてに契約を狙うということはありません。

 

依頼せずに相談だけで帰ってもらってもOKというスタンスです。

 

それが本来は当たり前なのですが、探偵業界はそうでなかったので、ハードルが高かったのです。

 

気軽に一生お付き合いしてもらえる存在になりたいとのことです。