事業家を装い、結婚を匂わせることで会社は一心同体と信じさせ、架空の事業に貯金をつぎ込ませる詐欺が大流行です。まずは事業に実態があるのかチェックすべきです。
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想定する読者:20〜30代の娘を持つ親。「娘が彼氏の事業資金を数十万〜数百万円単位で貸している」と聞いて不安な人。
課題:「だまされていないか?」「親として止めるべきか?」が分からない。
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最近増えている結婚詐欺の多くは、「起業」「投資」「新規ビジネス」 を口実にお金を引き出す手口です。
こうした“将来性を感じさせる話”は、恋愛中の女性を安心させ、応援したくなる心理を利用した典型的な詐欺の構図です。
特に最近の詐欺師には、次の特徴があります。
親が違和感を覚えるとき、その直感は当たっていることが多いものです。
その彼とどうやって知り合ったのかも聞いてください。
下記の2つは結婚詐欺師の主たる漁場です。
マッチング出会いによる成婚率が高い現在、マッチングだから怪しいなどというのは時代遅れです。
しかし、いつまでも自分のバックグラウンドを明かさないのは絶対怪しいです。
多額のお金を貸しているのに、相手の実家はおろか、本人の住所さえ知らないケースが見受けられます。
Facebookの場合は、ビジネスの情報交換をしたいなどの口実でフレンド申請してきます。

詐欺を見抜くうえで、会社・事業の実態確認が最重要です。
難しいことはありません。特に知識のない親御さんでもできます。
●名刺をもらい、会社名を確認する
娘さんにそのように言ってみてください。
名刺をたまたま切らしていることはあっても、名刺を作っていない社長さんなんかいません。
名刺がない言い訳の典型は次の2つ。
こんなことを言っている時点でほぼ詐欺師ですが、これ以上娘さんを追及しても苦しませ、怒らせるだけです。
いったん引き下がって次の手に移りましょう。
●法人番号の確認
会社名がわかる場合。
株式会社、合同会社などの法人は法務局での登記が必要なので、絶対に法人番号があります。
会社が法人の場合は、国の法人番号検索で調べましょう。単に「会社名 法人番号」を検索してもOK。
例:「ストレンジカンパニー 法人番号」
何も出てこなかったらほぼほぼ架空会社です。
地域や業種が違うと同名の会社が許されるので、別の会社と取り違えないよう注意してください。
●所在地の確認
まず所在地を明かさない場合が多いです。明かしても漠然と「渋谷」とか。
住所が判明している場合は、Googleマップで実在するオフィスかどうかを調べる。
オフィスの必要性が低いネット起業が多い現在、レンタルオフィス・転送サービス専用住所だから即怪しいとは言えません。
しかし、信用力は弱めになります。
自宅がオフィスの方がずっとマシです。
●固定電話の有無
“社長”を名乗るのに固定電話がないのは不自然。
●公式ホームページの透明性
既存の知り合いの下請けのみの場合などは、まだない場合もあります。
しかし、消費者または事業者の一般客相手のビジネスで、今時ホームページがないのはありえません。
また、ホームページがあっても下記が曖昧な場合は警戒。
●事業説明に一貫性があるか
成功話や夢の話ばかりで、数字・仕組み・取引先が曖昧な場合は危険。
●個人事業主の場合の最低限チェック
法人の場合より実態調査が難しくなります。
以上は目安にはなりますが、全部ないがまともなフリーランス(ライター、デザイナーなど)はたくさんいます。
まず仕事内容を確認して、屋号や個人名を宣伝せずにできる仕事か考えましょう。
また、フリーランスでも名刺がないのはまず考えられません。
●【物販の場合】商品を見せてもらう
これは極めて有効な方法です。
これらを見せられない事業者は、ほぼビジネスが存在していません。
現地直送の輸入ビジネスの場合も写真はあるはず。
商品を見せてもらえない物販は、詐欺の可能性が極めて高いです。
●これらの確認で「実態が見えない」なら詐欺濃厚
ここで曖昧なら、もうこの時点で十分に危険シグナルです。

「娘は彼氏のことを信じているから、親が言っても聞かない」
こういうケースは非常に多いです。
そこで役に立つのが、探偵の素行調査です。
対象を尾行し、行動を写真と動画で記録します。
必要と要望に応じ、氏名・勤務先その他のバックグラウンド調査も可能です。
●素行調査が特に有効な理由
人は「見られていない時間」に本性が出ます。
事業が本物なら、普段の行動にも一貫性があります。
偽物なら、調査で“矛盾だらけの生活”が必ず出てきます。
●調査報告書は娘を説得する最強ツール
娘自身も心のどこかで不安に気づいています。
しかし、
こうした心理から、動けなくなっています。
そのとき、探偵の報告書には強力な力があります。
“目で見る事実”は、娘の心に最も深く届く材料です。
親が感情的に責めるより、はるかに効果があります。
探偵社・興信所の仕事の7割以上が浮気調査で、それしか知らない業者も多いです。
詐欺調査に十分な経験を持つ会社が少ない中、MJリサーチはトップクラスの実績を持っています。

娘が完全に洗脳されている事例は少数です。
たいていは「おかしい」と思っていながら、決断できずに混乱しています。
これらが、詐欺師の思う壺です。
親ができる最も効果的な方法は、“客観的な情報”を静かに渡し続けること。
怒りや否定ではなく、「こういうケースが増えている」「こうやって確認できる」と提示してあげることです。
こうした条件が揃えば、最悪のケースではないと判断できます。
だからといってリスクがないわけではありません。
会社が倒産する、連帯保証人になって多額の債務を負ってしまうなどはありえます。
しかし、成人が自分で選んだ道を親が頭ごなしに否定するのも考えものです。
娘と敵対してしまえば、解決はかえって遠ざかります。
ここからは必要に応じて別の専門家に相談しながら、ご自分で判断してください。
例えば、経営者、税理士、その業界に詳しい知人などです。
本気で結婚を考えているなら、いずれ直接会うはずなので、その時は互いに腹を割って話し合いましょう。
この記事は全ケースを解決に導くことが目的ではありません。
最初の大きな危険を避けるための“初期判断の材料”を提供することが役目です。
最近は事業家偽装の詐欺が非常に多い。
親がすべてを解決する必要はありません。
しかし、最初に“危険の芽”をつぶす行動だけは、誰にでもできます。