浮気調査の尾行における土地勘の重要性|ベテラン探偵たちの証言集・地域別事例

浮気調査の尾行における土地勘の重要性|ベテラン探偵たちの証言集・地域別事例

浮気調査では土地勘が重要

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尾行を成功させるためには技術とともに、いわゆる土地勘、つまり各地の交通事情・土地柄に精通していることが欠かせません。

 

土地勘がないと次の行き先が予測できず、先回りなどもできません。

 

尾行行動が後手後手に回り、失敗のリスクが高まります。

 

また、浮気行動そのものにも地域の特徴がある場合があります。

 

業界最大手の原一探偵事務所の探偵にこれまで取材した内容をまとめました。

 

 

大阪・京都

大阪道頓堀

【大阪道頓堀】

 

大阪ミナミ・阿倍野区、京都などは細い一方通行が多く、バイクも尾行チームに加えることが欠かせない。

 

関東では一方通行≒細い道だが、大阪では8車線もある御堂筋など、太い道路なのに一方通行の道がたくさんある。

 

東西南北の碁盤の目になっているのも京都や大阪の道路の特長。

 

そのため、長い直線道路が多く、車両尾行は発覚しやすいので、平行移動などのカモフラージュテクニックが重要になる。

 

大阪御堂筋

【大阪御堂筋】

 

関西国際空港の国際線は、北出口と南出口が中で通じており、警戒している相手は案内板の表示と逆の出口から出てくる可能性がある。

 

案内板だけを信じて張り込んでいると逃げられる。国内線にはこの心配はない。

 

(原一探偵事務所・大阪支社長談)

 

埼玉・群馬・横浜

埼玉県大宮駅

【埼玉県大宮駅】

 

埼玉県の浮気調査は、徒歩尾行の比率が非常に高い。

 

大宮駅は全国屈指の路線集中駅で、ここから東京・横浜・千葉・群馬の温泉地、果ては新幹線で北海道など、あらゆる場所に向かう。

 

参考: 大宮駅の情報

 

デートが県内で完結することはほぼなく、行き先の読めない相手を最後まで追尾する集中力が求められる。

 

群馬県高崎市国道沿いのホテル街

【群馬県高崎市国道沿いのホテル】

 

これに対し、群馬県(高崎市・前橋市等)の浮気調査は車両尾行がほとんど。

 

地元で完結することが多く、県外に出ることはまれ。

 

相手は同じ工場の同僚など、身近が圧倒的に多い。

 

横浜のデートスポットみなとみらい

【横浜のデートスポットみなとみらい】

 

横浜はまた全然違う。

 

県外在住の相手と月に一度会うなど、長距離恋愛の浮気も多い。

 

逢引の現場はラブホテルではなく、シティホテルが主流。

 

みなとみらいなど人気デート場所近辺が条例でラブホテル建設禁止のため、シティホテルが需要に対応した。

 

「デイユース」などおしゃれな名前のサービスにしているが、ラブホテルの「休憩」と同じである。

 

横浜市港北区の住宅街

【横浜市港北区の住宅街】

 

横浜の車両尾行には特殊な難しさがある。

 

横浜市民は横浜ナンバーに並外れて過敏で、他地域ナンバーの車で市内に張り込んでいると怪しまれる。

 

と言って、横浜ナンバーの車で例えば埼玉まで追うと、今度は「なぜ、こんなところに横浜ナンバーの車がいるのか?」と怪しまれる。

 

いろいろな地域ナンバーの車を持っていて替えがきかないと、横浜の車両尾行は難しい。

 

(原一探偵事務所・本社探偵A氏談)

 

北海道

大雪の札幌

【大雪の札幌】

 

広大な土地で人口・交通量が少ないため、尾行が目立ち、全国屈指の調査困難地域。

 

特に積雪期は尾行が目立ち、除雪した雪が積み上げられて一車線減るため、張り込み場所の確保も困難。

 

札幌すすきののホテル街

【札幌すすきののホテル街】

 

他地域では夜間は黒い服・車が目立たないが、積雪期の北海道では白を選ぶ。

 

夜間の調査は鹿との衝突事故、張込み中の熊の襲撃など、野生動物への警戒が必要。

 

雪がサラサラなので現地の人は傘をささない。逆に差しているとよそ者とバレる。

 

北海道の玄関口 千歳空港

【北海道の玄関口 千歳空港】

 

本州からの出張不倫の調査は、千歳空港がスタート地点。出発地の探偵からのリレー調査。

 

道の駅やショッピングモールが合流・休憩の場所として重要なので、熟知が必要。

 

札幌には路面電車があり、車とは信号系統が違うので、路面電車利用のターゲットを追尾するには独自の尾行技術が必要。(松山・広島・長崎なども同様)

 

(原一探偵事務所・前札幌支社長探偵K氏談)

 

全国

対象は新幹線で移動する場合も

【対象は新幹線で移動する場合も】

 

ターゲットに新幹線に乗られた場合、同乗するところまでは他社もやる。

 

しかし、行き先で女が車で迎えに来ていたら、そこで失尾してしまう。

 

いちはやく現地の調査員を向かわせ、車も手配しておくことが重要だ。

 

夜の羽田空港

 

飛行機の場合は急遽同乗することも難しい場合が多く、全国どこでも1時間ほどでついてしまうので、他の交通機関で追いつくことは不可能。

 

当社の場合、行き先の最寄りの支社から車を向かわせることができる。

 

例えば東京で追尾中のターゲットが羽田でチケットを買い、行き先は島根の出雲空港とわかったとする。

 

本社から広島支社に指令と顔写真などデータ引継ぎが飛び、1時間で出雲空港に探偵を配備することができる。

 

どんな手段で移動されても失尾しないのがハライチの尾行。

 

(原一探偵事務所・本社調査部次長W氏談)

 

 

 

 


近年はGoogle Mapも大活用!

対象が土地勘のない地域まで移動すると、以前なら経験の浅い探偵は大変なことも多かったです。

 

近年は強力なアシスタントが登場したため、尾行のやり方も変わってきています。

 

プロの尾行はチーム尾行であり、対象のそばを尾行する役割を頻繁に交代することで発覚を防ぎます。

 

他のメンバーは各種のサポートをするのですが、その中に進行方向の状況確認があります。

 

前方に何があり、何をしようとしているのか予測できれば、さまざまな準備行動がとれます。

 

例えば駅なのか、タクシー乗り場なのか、映画館なのかといったことです。

 

そこにGoogle Mapを活用するようになっているのです。

 

この例をはじめ、現代の探偵は各種のスマホアプリを調査に活用するようになっています。

 

一堂に集めて紹介しているので、興味のある方は下記の記事を読んでみてください。