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複数の業者から同条件で見積もりを取ることを「相見積もり(あいみつもり)」と言います。
最近は、浮気調査も相見積もりを取る人が明らかに増えてきました。
そのメリットややり方をご紹介します。
相見積もりを取るべき理由は次の2つです。
①一番、コスパのよい業者が選べる
1社だけの言うことをうのみにすると、非常に高い買い物をしてしまうリスクがあります。
特に探偵は、料金表が公開されていて、世間でも相場が知られている世界ではありません。
いきなり決めずに、まず複数社の情報を収集してみるべきです。
複数の業者のサービス内容と価格を比較することで、ベストの選択ができます。
②接触することで、探偵・調査の実態がわかる
探偵の場合は、特にこの効果も大きいです。
家電やクリーニングサービスの購入なら、買う前にどんなものかだいたい想像がつきます。
しかし、探偵の場合は下記のようなことに、まったくイメージが湧かない人も多いのでは?
探偵の具体的イメージは?
複数の業者に接触してみることで、だいたいわかってきます。
「怪しい、なんだか怖い」と思っていた人も緊張が解けて、冷静に判断できるようになります。
手順は次のようになります。
①候補選定
見積もりを請求してみたい探偵社を数社選びます。
検索でよく見かける大手~中堅から、近場に事務所があって気に入ったものを選べばよいでしょう。
そういう会社に無届の違法業者はいません。
もっとマイナーな候補も入れる場合は、少なくとも次の条件は守ってください。
探偵業界は合法業者だけで6,600社以上もあり、法人は約1/3。
個人・零細にも優秀な業者はいますが、レベルの低い業者の方がはるかに多いです。
信頼できる人の紹介でもない限り、上記の最低条件は守ってください。
また後で述べますが、無届の違法業者は非常に危険なので、いくら安くてもダメです。
ネット上の価格情報の判断方法
この段階で、安い業者を見つけようとして価格情報にこだわりすぎるのはムダです。
実際のお値段は事務所に来た時に教える探偵社がほとんどです。
そして、それはホームページ記載の価格と全然違うことが多いです。
例えば、1時間3,000円と書いてあっても、それは探偵1名の単価で最低2名から、とか。
そして車両代、機材代、経費、報告書作成費など、もろもろの費用は別、とか。
あるいはそれはGPS調査の料金で、人が動く場合は別料金とか。
比較・ランキングサイトの価格比較表に至っては、ほぼデタラメです。
基本的には、直接接触してみないと本当の値段はわからない業界だと思ってください。
ただ、まだごく少数ですが、サイトや電話で本当の値段を言う探偵社も現れ始めてはいます。
価格の目安
以上の話では納得されない人も多いと思うので、概算目安をお話ししておきます。
大手の場合、1回20~30万円くらいの調査を3回セットくらいで提案されることが多いです。
1回の調査内容は、探偵2~3名で5~6時間くらいです。
上手く探せば、その内容で1回10~20万円でも良い業者が見つかる場合があります。
数回セットでなく、1回単発でやってくれる探偵社もあります。
1回10万円を切ると、後ろ姿ばかりで顔が写っていない写真を渡されるとかになる危険が大です。
②見積もり請求・面談
相手が「詳しい値段は事務所に来てから話す」という場合、見積もりをもらうには行くしかないです。
一方、ビデオ面談、電話での価格まで含めた商談、郵送契約に対応する探偵社も出始めています。
その場合、時間節約の方が優先なら、事務所に行かずに済ませるのも手です。
しかし、もし可能なら、出向いて相手の実態を確認した方が判断材料が増えます。
調査内容の確認
相見積もりで比べるのは価格ばかりではなく、まずは仕事内容が先決です。
調査報告書のサンプルを見せてもらいましょう。
証拠の品質を決めるのは次の2点です。
この2点が約束できるか?後ろ姿ばかりで誰かわからないような写真ばかりにならないか?
業者によく確認してください。
もちろん、空振り(その日は浮気をしなかった)の場合は別です。
確約してくれないようだと、証拠が使い物にならないので、やめた方がいいです。
あと、徒歩尾行になりそうな場合、相手が予想に反して車を使った時は、どうなるのかも確認しておいた方がよいです。
愛人が車で迎えに来た場合やタクシーに乗られた場合です。
料金は安いが車は用意しない場合、それだけで終了になってしまいます。
「そうなったら仕方ない。でもたぶんそんなことは起きない。」と考えて安さを取るならOK。
しかし、理解せずに安さだけを取っていたなら、それが起きた時に不満と怒りにかられるでしょう。
徒歩尾行メインと予想される場合も、必ず1台は車を用意する探偵社もあります。
価格は、金額の大小だけでなく、そういうことも含めて評価する必要があります。
価格の正確な理解
探偵社の料金体系は、おおむね次の3種、またはその組み合わせです。
料金のかかり方を詳しく聞いて、正確に理解する必要があります。
時間制の場合のポイント
例えば、時間制の場合、探偵1名の人件費だけを示していることが多いです。
プロの尾行はチーム尾行なので、最低2名分かかります。
そして車両代、機材代、交通費等の経費、報告書作成費などは別のことが多い。
深夜・早朝割り増し、着手料などを取る場合もあります。
かかる料金を漏れなく聞き出します。
パック料金のポイント
人件費、車両代、経費等全部コミで5時間1パック25万円みたいな課金方法です。
わかりやすくていいですが、問題はパック時間を過ぎた場合の料金のかかり方です。
上の例で行くと、7時間かかった場合は2パック分、つまり50万円請求されることが多い。
1パック+2時間分ではないのです。
ここはしっかり確認しましょう。
成功報酬制の場合
「『成功』の定義」、つまり「何を持って成功とみなすのか?」が重要です。
例えば、下記はそれぞれ成功なのか、失敗なのか?
よく話し合って、事前にハッキリさせておくことが大切です。
信頼感の評価
探偵社との接触の際には、同時に下記のようなこともチェックします。
事務所に行かない場合も、電話の様子で判断できることがたくさんあります。
他社の評判
他社のことや業界のことを聞くチャンスです。
他の相見積もり先や気になる探偵社について「あの会社はどうですか?」と聞いてみましょう。
この業界では他社の悪口が多いので、心の準備を。
悪口を聞くのが嫌いな人もいますが、検索では出てこない参考情報が得られます。
1社の言い分を鵜呑みにせず、いろいろなところで話を聞いて回るといいと思います。
③比較検討
集めた見積もり情報を、内容と金額の両面から比較します。
金額はざっくり総額で捉えるようにしましょう。
時間制、パック料金、成功報酬といった料金システムによらず、総額は先述の相場に落ち着きます。
大手なら5~6時間の調査が1回20~30万円くらいということです。
判断基準
さて、このようにして相見積もりを実施し、数社と面談して見積書も揃ったとします。
その中で一番安い業者を選べばいいのかというと、それは違います。
一番大切なのは信頼感です。
自分が求める品質や調査体制で、予算の範囲。
その中で一番信頼できそうな探偵社を選ぶ。
④依頼先決定・契約
1社を選ぶことができたら、契約書を交わし、料金を支払って調査スタートです。
一般的には、本当の価格は直接会うまで教えない探偵社が多いです。
しかし、サイトに明示した価格を守る探偵社が2社出ました!
総合探偵社クロル 探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30210097号
【クロル探偵社 大原代表】
大手探偵社のベテランたちが独立して作った探偵社です。
契約を迫ったりせず、気軽に相談できる雰囲気を大事にしています。
相見積もり、大歓迎です。
浮気調査(探偵2人)の調査料金は、1回4時間10万円、6時間12万円(車・経費コミ)+基本料金4万円です。
下記サイトでクーポンを使うと、基本料金が無料になります。
最短時間は普通5~6時間くらいで、4時間からというのは珍しいです。
MJリサーチ 探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30200349号
【YouTubeでも有名な若梅探偵】
こちらも大手のベテラン出身者が中核の探偵社。
「大手の調査品質を3~4割安く」がキャッチフレーズです。
相見積もり、大歓迎です。
浮気調査の調査料金は、1回2名5時間13万円、2名10時間24万円(車・経費コミ)+ 基本料金4.4万円です。
下記サイトでクーポンを使うと、基本料金が無料になります。
両社とも全国展開している大手で腕は確かです。
相見積もり歓迎で、リモートなど事務所に行かない相談・契約にも対応。
「良質なサービスをリーズナブルに提供して業界を変えたい!」
そういう理想を持っている点も共通しています。
冒頭で漏らしたことを収録しています。
相見積もりを取る時に役に立つ知識なので、出来れば読んでおいてください。
1回の調査の相場は、格安は数万円から、大手なら20~30万円と非常に大きな幅があります。
時間(最低は5~6時間からが多い)や人数(最低2人)を揃えて比べる必要はあります。
それにしても幅が広い。
一見デタラメにさえ見えるこの幅の広さは、いったい何なのでしょうか?
業者ごとの価格方針の違いもありますが、まずは調査の中身を理解する必要があります。
中身が違う物を値段だけで比べても無意味です。
「浮気調査の中身の違い」を、2つ例を挙げて具体的に説明します。
調査品質の違い
まず調査にも「品質」というものがあり、品質の異なる物を値段だけで比較できません。
ベンツが軽自動車より高いのは当たり前です。
写真における品質差の例
例えば写真の質に大きな違いがあります。
格安探偵を使うとたいていBのような結果に。
コスト節減のため、一人で尾行するので、正面に回り込むのはほぼ無理なのです。
普通、プロの尾行は2人以上のチームで行います。
チームで尾行すれば片方が先回りして正面写真を撮るのは簡単です。
したがってAのような写真がほしいなら、チーム尾行は必須で、格安探偵はNGです。
相見積もりの品質前提を明確に
別にAがよくてBがダメだと言っているわけではありません。
例えば、パートナーが浮気をしているかだけわかれば十分で、あとは自分で解決できるという人。
その場合はBでも十分で、より高額なA品質の調査は過剰かもしれません。
しかし、慰謝料請求をしたいなら、第三者が人物を識別できないような写真は使い物になりません。
また、財産が巨額とか、パートナーが執拗な性格の場合、離婚は裁判にもつれ込む危険があります。
法廷で通用するしっかりした証拠を用意すべき。
以上の2つのような場合は、ぜひAの品質の写真が必要です。
その場合、Aの品質の証拠を取るという前提条件で相見積もりを取るべきなのです。
調査体制の違い
プロの尾行は2人以上のチームで行うのが「チーム尾行」が標準です。
しかし、コストダウン優先で単独尾行を請け負う会社もあります。
逆に万全の体制を標準とする会社もあり、差は大きいです。
格安探偵と一流社の体制比較
格安探偵は単独で臨み、初めての現場で出たとこ勝負の尾行をする。
一方、大手有名社のさくら幸子探偵事務所の場合は、絶対失敗しないよう万全の体制で臨むと伺いました。
特に初回は十分な探偵と車の数を用意し、現場の下見もするとのこと。
何が起きるかわからないからです。
詳しい話を聞けているので、興味があれば下記の記事を読んでください。
このような調査体制の差を無視して、価格だけで比べるのはナンセンスです。
車なしで臨んだ調査の事例
これは実際にあった話です。
ある浮気調査で、対象は徒歩移動(公共交通機関の利用を含む)が予想されました。
本来は徒歩尾行メインと予想されても車を1台は用意すべきです。
しかし、このケースではコストダウンを優先して、車は用意しませんでした。
ところが愛人が車で迎えにきて、そこで調査は打ち切りになりました。
依頼者は不満を訴えましたが、探偵社は返金に応じなかったそうです。
愛人が車で迎えに来たり、タクシーを使われただけでゲームオーバーになる。
それを承知で低価格を優先したのなら、その選択もアリです。
良心的な探偵社なら、事前にそのリスクを説明した上で選ばせてくれるでしょう。
しかし、このケースでは依頼者がリスクを理解していなかったようです。
調査体制も詰めながら価格検討
失敗を回避するために体制強化でコストが上がるのをどこまで許容できるか?
そういうことも詰めながら価格を見ていく必要があります。
ささいな不測の事態で破綻する体制と万全の体制を単純に価格比較できません。
高品質や不測の事態に対応できる体制を求めると、必然的に価格は上がります。
上記の話を参考に、自分はどの程度の調査を求めているのか考えてみてください。
逆は必ずしも真ならず
一方で、高額だから万全の体制で高品質な証拠を取ってくれるとは限りません。
単にぼったくられてがっかりすることもあります。
契約する前に、調査の中身をしっかり話し合うことでそれは防げます。
浮気調査の相見積もりは、単純に見積書の金額を比較することではない。
それがだいぶわかってこられたかと思います。
しかし、ここでもう一つ事を複雑にしている要素をご紹介せねばなりません。
それは探偵社の料金システムが会社によって違い、比較しにくいということです。
代表的な料金システム
パック料金 | 探偵社側が定めたひとかたまりの時間が1単位。人件費、機材費込み。 |
---|---|
時間制 | 探偵1人1時間当たりで課金。 |
成功報酬 | 成功した時だけ料金が発生。基本料金との2階建てが多いが、完全成功報酬制も存在する。 |
パック料金の見積もりと時間制の見積もりを比較するのは難しいです。
また、パック料金は交通費などの経費見込み額コミが多いですが、後日実費精算のシステムも考えられます。
同じ時間制と言っても、車両や機材の使用費もコミなのか別なのか。
調査報告書制作費は別費目で徴収するところもあります。
総額で把握する
細部ばかり見ると、どれが安くて高いのかわからなくなります。
総額で比較するようにしましょう。
支払える金額に抑えるという意味でも、総額の把握は大切です。
時間単価が安いと訴求されても、ほかにかかる費用はないか確認しましょう。
経費は調査完了後に実費精算する場合も、経費に何が含まれているのか確認しましょう。
交通費やガソリン代かと思っていたら、ほかにもいろいろな費目が入っていることもあります。
成功報酬は事前によく話し合って
成功報酬というと調査が成功した時だけ支払が発生して、失敗したらタダなので得な気がします。
しかし、そんなに甘くはないのが現実です。
成功報酬は結構もめ事の種になったりします。
成功報酬をめぐるトラブルの例
例えば、依頼者は裁判で不貞行為の証拠になる写真を撮れてこそ成功と考えている。
具体的にはラブホテル出入りのシーンなどで、顔がしっかり写った写真です。
しかし、探偵社は異性と会っている写真が撮れただけで、成功として請求してくる。
あるいは、対象がホテルに行かなかった場合はどうなるのか?
依頼者は証拠が取れなかったのだから、失敗で料金は発生しないと思っている。
しかし、探偵は「ホテルに行く、行かないは当人たちの問題」と言って請求してくる。
落ち度なく最後まで尾行できたのなら、請求権があるという考え方は一理あります。
「『成功』の定義」を明確に
上記のような問題は、結局「『成功』の定義」があいまいなことに起因しています。
つまり「どこまでできた時に『成功』とみなすのか?」という問題です。
人探しは比較的成功報酬に馴染むのですが、浮気調査の場合はそれが複雑になりやすい。
成功報酬を採用する時は、事前に「『成功』の定義」について十分合意してください。
さて、一般的な相場よりさらに下を行く格安探偵も探せばいくらでも見つかります。
しかし、そんな値段で専門的なスキルを持った人間を動かせると考えない方がよいです。
「人の後をつけるぐらい誰でもできる」などと考える人もいるようですが、大きな間違いです。
確かに5分や10分ならできるかもしれません。
しかし、ラブホ入りするまで何時間も尾行し、鮮明な写真を撮ってくるのは、大変なスキルです。
安すぎる探偵を使えば、必ず「安物買いの銭失い」に終るでしょう。
低スキルな探偵を使う弊害
探偵業界の実態
安くてもとにかく仕事がほしい探偵はうじゃうじゃいます。
ここで参考までに業界の実情をさらっと紹介しておきましょう。
探偵業の届出は令和3年末で6,400社ほどあり、大半が個人・零細業者です。
その数は10年で1,000社くらい増えています。
設備投資も仕入も不要で開業費が小さく、届出だけで開業できて始めやすい。
そのため、平均して毎年600社くらい新規参入があります。
しかし、廃業も毎年500社くらいあります。
開業してみたものの仕事を取るのは難しく、家賃さえ払えなくてやめていく業者がたくさんいます。
いくら安くても、こんな世界の負け組を雇っていい結果は得られないと思います。
ここまでは一流探偵社から格安探偵まで含めて、届出済の合法業者の話でした。
しかし、世の中には無届で探偵業法違反の違法探偵も存在します。
これはいくら安くて良さそうに見えても関わってはいけません。
調査失敗とかで済まず、過大請求、個人情報売却、恐喝などの悪質被害に遭う危険すらあります。
そもそも2007年施行の探偵業法は、そういう被害を防ぐためにできた法律です。
簡単な「届出」をしない理由は?
驚かれる方も多いですが、探偵の開業には免許も資格も不要です。
必要書類を揃えて、3,600円の手数料を払い、「届出」をすれば、翌日から開業OKです。
一方、無届で営業すると6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処せられます。(探偵業法 第十八条の一)
罰則が重いのに簡単な届出をしないとしたら、理由は何なのか?
下記のようなことしか考えられません。
こんな属性を持った人間と関わるのが危険極まりないことは明白です。
届出証を確認する
届出をすると届出証が交付され、それを来客が見やすい場所に掲示することが義務付けられています。
【総合探偵社クロル埼玉拠点の届出証】
また、ホームページにも届出番号が掲載されているはずです。
必ず届出の有無を確認し、無届と判明したら即座に離れましょう。
ランキングサイトによく出ているような大手や有名社で無届の会社はありません。
しかし、安さを求めて自分で探すうちに無名の無届業者に当たってしまうことはありえます。
注意してください。
このサイトでは大手有名社を中心に、探偵社を実際に取材して写真やインタビューを公開しています。
高額だが完全な体制を取る探偵社も、リーズナブルで良質なサービスを掲げる探偵社も含まれています。
生の姿がわかるので、参考になるはず。
ぜひ下記のリンク先を読んでみてください。
探偵、調査に関する記事のリストです。