探偵に聞く水商売女性のストーカー対策

水商売女性のストーカー対策

キャバ嬢

【この客も豹変するかもしれない】

 

ストーカー被害というのは当人の妄想の場合も多いのですが、ホステス・キャバ嬢・風俗嬢といった職業の人は現実の被害によく遭っています。

 

しかし、一般の人と違って警察に十分保護してもらえないという話も聞きます。

 

確かに2000年のストーカー規制法施行の後、警察のストーカー被害への対応は著しく改善されました。

 

しかし、水商売の女性は、仕事とはいえ、自分の方から男性客に恋愛ごっこめいた誘いをかけています。

 

中には「もしかしたら本気?」と勘違いしかねない濃厚な誘いもあります。

 

だから、それを真に受けて追うようになった男性を一方的に加害者として扱うのは難しい面があるのでしょう。

 

さて、そうなると水商売の女性は誰が守ってくれるのか?ということが問題になります。

 

お店はその客を出入り禁止にくらいはしてくれるかもしれませんが、店の外では無防備です。

 

幸い、水商売の女性は一般の女性よりずっと経済力があります。

 

であれば、探偵を雇って自分の身を守っていくことが可能なのではないか?

 

このことがずっと気になっていました。

 

業界最大手の原一探偵事務所に別テーマで取材に行った折りに、少し時間をとっていただいて話を聞いてきたので、ここに紹介します。

 

答えていただいたのは調査部長のA氏です。

 

 

原一探偵事務所

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この記事に関するYoutube動画

探偵に聞くストーカー対策

原一の調査部長A氏

【原一の調査部長A氏】

職務の特性上、セキュリティの観点から写真はモザイク加工・名前はイニシャルとさせていただいています。

 

私: 水商売の女性、具体的にはホステス、キャバ嬢、風俗嬢といった職業の人からのストーカー被害相談はありますか?

 

探偵: ありますね。

 

相手がはっきりしていて、LINEの会話など証拠もたくさん残していくので、解決も早いことが多い。

 

うちも積極的に取りたい仕事なので、もっと相談してほしいです。

 

私: よくあるストーカーの行動パターンはどんな感じですか?

 

探偵: 来店誘致のためのLINEメッセージ等を勘違いして彼氏気取りになるというのが典型的な開始パターンです。

 

商売のためにラブメッセージのような書き方をしますが、本物の好意があるんじゃないかと希望を抱くわけです。

 

私: それで男も思い切り好意を込めた返事をする、と。

 

探偵: そう。そしてやり取りを進めるうちに相手の恋愛感情は燃え上がり、本物の恋と確信します。
こうなるともう制御不能で、行動もどんどんエスカレートしてきます。
接客中は店外でも付き合うように強要したり、プレゼント攻勢とか、退勤後に出待ちしたりということを始めます。

 

私: ストーカーを止めるには早い段階できっぱり拒絶することが大事なんですが、何しろ自分から誘ってますしね。

 

来店してもらう目的もあるので、本当に危険な段階になるまで恋愛ごっこをやめるわけにいかない。

 

探偵: それでついに女の子が怖くなってお店に相談する。お店も対応してすでに出入り禁止にしていることも多いのですが、そんなことでストーカーは止まりません。

 

ありとあらゆる手段で女の子の情報を調べてきます。

 

待ち伏せやつきまといは序の口です。

 

私: テレビで最近、SNSに挙げた写真に写り込んだ情報から場所を特定されるという話をよくやってますね。例えばマンホールが写っていた場合とか。

 

探偵: はいはい。それは典型的ですね。

 

マンホールは各自治体で固有のデザインなので、それが写っていればただちに何市の何区何町なのかバレてしまいます。

 

「自宅の近所で撮りました」なんてコメントを入れていたら、本当にヤバイです。

 

私: 付近をくまなく歩いて自宅を特定されてしまいますね。

 

探偵: ほかにはガードレールのフレームデザインでも渋谷区とか、江戸川区とか特定されてしまいます。

 

お店の看板、橋の銘板、交通標識、特徴的な建物など、写真の中に場所を特定する手掛かりは無数にあります。

 

私: そもそも自宅の近所で撮った写真をSNSに挙げること自体、やめるべきですね。

 

探偵: 自宅の近所はもちろんですが、自室内での撮影でも注意が必要です。

 

窓の外の景色から場所を特定されることがあるのです。

 

私: それは盲点ですね。窓の外は写さないようにしないと。

 

探偵: ところが瞳に映った窓の外の景色から場所が特定されてしまった事例があります。

 

私: なんと!まるでブレードランナー(昔のSF映画)の世界ですね。恐ろしいな…

 

探偵: ほかにはぬいぐるみなどのプレゼントに盗聴器を仕込むのもよくある手口です。

 

自分しか知らないはずのことを詳しく知っていたり、行動予定を全部先読みされていたら、この線を疑う必要があります。

 

私: 盗聴器の発見・除去は原一さんの守備範囲ですよね?

 

探偵: もちろん。他の調査より全然安いので、今述べたような兆候があるなら、まず盗聴器発見から相談していただいても結構です。

 

ストーカー

 

私: ほかにも情報を調べてくる手口はありますか?

 

探偵: 探偵を使ってくるケースがありますね。

 

私: ええっ?どういうことです?ストーカーが探偵を雇うのですか?

 

探偵: 「恋人の行方が分からなくなっているので捜索してほしい」とか、婚約者に成りすまして「結婚予定なので身元を調査したい」とか言ってくる人はよくいます。

 

それで詳しく話を聞いてみると、つじつまが合わなかったりする。

 

私: それを引き受けるのですか?

 

探偵: まさか。探偵がストーカーや闇金融に調査協力するのは違法です。

 

当社では最初に話を詳しく聞いてその裏付けの提示を求め、少しでも怪しい依頼なら断ります。

 

私: しかし、その辺の事前審査が甘くて、お金のために引き受けてしまう探偵社もあるわけだ…。探偵に調べられたら一発アウトですね。

 

で、例えば御社にストーカー調査を依頼すると具体的に何をしてもらえるのですか?

 

探偵: 例えば、行く先々でつきまとわれるということであれば、依頼者に出歩いていただいて、われわれがそれを尾行します。

 

その中で他に尾行や待ち伏せをする者がいればすぐにわかるので、そこで尾行対象を切り替えて男の行動を動画記録します。これを行動調査といいます。

 

その後で住所をつきとめます。これを所在調査といいます。

 

相手の行動はすべて動画記録し、報告書の形にもまとめます。

 

私: 自宅に何かされる場合もありますね。
手紙やプレゼントを入れられたり、逆に汚物やペンキで汚されたり。

 

探偵: そういう場合は近くに張り込んで、ストーカーが現れたらやはり尾行して所在調査します。

 

私: ストーカーが現れるタイミングが事前にわかっていればいいが、そうでないと張り込み期間が長くなってお金がかかるでしょう?

 

探偵: そういう場合は定点撮影カメラを設置してしばらく記録し、ストーカーが現われやすいタイミングを分析してから張り込み調査する方法があります。

 

我々は夜間でも光源なしでカラー撮影できて1カ月分録画できるような特殊な機材も持っていますし、相手に気づかれずに顔を撮りやすいカメラセッティングのノウハウもあります。

 

私: 警備会社のサービスとの違いを教えてください。カメラを設置して会社の方で監視し、異常や通報があったら警備員が駆け付けるサービスがありますよね?

 

探偵: そういうのは警備員が駆け付けた時には相手はもう立ち去っているというのが現実です。
所在調査して相手の住所を突き止めないことには何も始まりません。

 

生身の探偵が張り込んですぐに尾行を始められるのが、セキュリティサービスとの決定的な違いです。

 

それに警備会社のサービスもなかなかのお値段ですよ。

 

警備会社にかなりお金を費やした後に結局、当社に依頼されて来られる方もかなりいます。

 

私: 証拠をつかんだ後はどうなりますか?

 

探偵: 警察に被害届を出します。調査報告書やDVDを添えて。

 

最初から明確な被害の証拠があれば警察の対応は大きく違います。

 

あとは警察が独自に再調査して注意や逮捕などを行うことになることが多いです。

 

私: 最後にですが、水商売や風俗嬢のお客さんもちゃんと対応してもらえるのでしょうか?

 

探偵: もちろんです。われわれは、合法的な依頼でさえあれば、どの依頼者様に対しても全力でお力にならせていただきます。

 

私: 本日はありがとうございました。

 

原一探偵事務所

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近年のストーカー規制の一般知識

自分が誘ったお客さんがストーカーになってしまった場合、警察は味方しにくい場合がよくあるという話をしました。

 

では、普通の女性は警察にどんな風に守ってもらえるようになってきているのか?

 

このサイトにストーカー規制法ができた経緯や改正の歴史をまとめて収録しています。

 

知識を持っておきましょう。

 

ストーカーがお客さん以外の男の場合、警察にも期待が持てる場合があるはずです。

 

ストーカー規制法カンタンまとめ

ストーカー規制法ができたのは2000年ですが、それ以前は警察は本当に何もしてくれませんでした。

 

実際に傷害や殺人などの刑事事件が起きるまで放置していたのです。

 

現在「ストーカー行為」と呼ばれているものは、当時は「痴情のもつれ」という謎の警察用語で呼ばれ、警察の仕事ではないと考えられていました。

 

しかし、現実には傷害や殺人に至る事件が増えていった。

 

そして1999年に桶川ストーカー殺人事件という大事件が起き、一気に規制法立法の動きが起きたのです。

 

家族が必死に被害を訴えたのに警察がのらりくらりと対応した結果、白昼の駅前で女子大生が刺殺された悲惨な事件でした。

 

しかし、規制法ができてすぐに安全になったわけではありませんでした。

 

警察内部の意識はそんなにすぐに変わらなかった。

 

また、法律がテクノロジーの進歩に追いついていないために役に立たない場面も見られました。

 

メールやSNSによる嫌がらせを取り締まれなくて事件になってしまったことがあったのです。

 

法律がインターネット時代に追いつくまでに長い年月を要しました。

 

規制法ができた後も何度か大きな事件が起き、そのたびに法律の内容も警察の意識も少しずつ改善されていきました。

 

立法から20年以上を経た現在、警察の対応は以前より大きく改善しています。

 

  • 警察は相手に「そのような行為をしてはならない」旨の警告を出してくれる
  • 公安委員会は禁止命令を出してくれる
  • 平成28年の法改正により、住居等の付近をうろつく行為、SNSやブログにメッセージを送ったり書き込んだりし続ける行為も「ストーカー行為」に含まれるようになった
  • ストーカー行為は1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 公安委員会の禁止命令に反してなおも行った場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金
  • 以上の処罰も規定され、処罰してくれるよう求めることもできる