結婚相手に【隠し子】が？知らなかったでは済まされない事実と婚前調査のすすめ

家族になる前に、相手の過去をきちんと知っておくことは悪いことではありません。

特に「隠し子」の存在は、結婚後に最も深刻なトラブルへ発展する要因のひとつです。

今回は、隠し子がもたらすリスクと、婚前調査で確認できる内容について解説します。

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結婚相手に隠し子が？——今も増えている“過去を隠す婚約トラブル”

「前の交際相手との子ども」を隠すケースが多い理由

交際中に子どもが生まれても、結婚していなければ「自分には関係ない」と考える人がいます。

しかし、法的に認知すれば親子関係は成立します。

中には、過去の出来事として隠してしまうケースもあります。

相手が真面目で誠実そうでも、過去の恋愛を隠す動機はさまざまです。

なぜ今、隠し子トラブルが増えているのか

マッチングアプリや再婚市場の拡大で、過去に子どもがいる人が再び結婚を目指すケースが増えています。

「再スタートしたい」という気持ちは理解できますが、事実を隠して結婚することは重大な裏切りです。

SNSでのつながりや、友人の証言から発覚することも少なくありません。

「認知していない」からといって無関係ではない現実

認知していない子どもでも、相手の周囲にはその存在を知っている人がいます。

元交際相手や共通の知人などからの証言で明るみに出るケースもあります。

また、法的には関係がなくても、後から認知請求される可能性もあります。

隠し子がもたらす結婚後のリスク

養育費の負担で家庭の経済が圧迫される

婚前に発覚していない場合でも、相手がすでに養育費を払っているケースは少なくありません。

給与天引きや毎月の送金があると、可処分所得が大きく減ってしまいます。

子どもが成人するまで支払い義務が続くため、住宅ローンや子育て資金に影響を与えることもあります。

経済的な余裕を失うことで、結婚生活そのものにストレスが生じる可能性があります。

認知した子には相続権がある

認知された子どもは、法律上の“実子”と同じ立場になります。

将来、婚姻中の配偶者に次ぐ順位、新しい家庭の子どもと同順位で相続権を持ちます。

（ちなみに離婚した配偶者には相続権はありません。）

事故死や病死などの予期せぬ出来事が起きた場合、突然現れて「遺産の取り分」を主張されることもあります。

婚約者が企業オーナーや地主、医師、経営者などの場合は、経営権や不動産分与が絡み、遺産争いが長期化するリスクもあります。

認知していない子でも金銭請求されるケース

法的な相続権がない場合でも、「過去の養育費を払ってほしい」「学費を支援してほしい」といった金銭要求を受けることがあります。

特に、相手が資産家や経営者、有名人などの場合は、SNSやメディアを利用して圧力をかけられるケースもあります。

家庭の平穏や評判を守るため、やむを得ず支払う人も少なくありません。

発覚時の信頼崩壊と家庭不和

結婚後に隠し子の存在が発覚すると、配偶者の信頼は一気に崩れます。

「なぜ黙っていたのか」という疑問や怒りから、夫婦関係が悪化していくこともあります。

経済的な問題よりも深刻なのは、心の絆が壊れてしまうことです。

結婚生活を続けるうえで、信頼を失うことは致命的なダメージになります。

隠し子が発覚しても、すぐに破談とは限らない

まずリスクと将来を冷静に理解する

隠し子の存在が判明したとき、感情的に「もう無理」と決めつけてしまうのは早計です。

まずは、今後どのような事態が起こりうるのかを冷静に理解することが大切です。

相続や養育費、元交際相手との関係など、現実的なリスクを整理してから判断しましょう。

事実を正しく把握すれば、感情に流されずに冷静な選択ができます。

相手と正直に話し合う

最も大切なのは、相手が事実を正直に認め、誠実に話し合う姿勢を見せるかどうかです。

「言う必要がなかった」「もう終わったこと」と言い訳をする人は、信頼関係を築くことが難しいでしょう。

一方で、自ら説明し、今後の対応について真摯に協議できる人であれば、関係を修復できる可能性もあります。

不誠実な態度をとるなら破談も選択肢に

嘘をつく、言い訳を重ねる、責任を回避するような態度が見られる場合は注意が必要です。

結婚後により大きなトラブルへ発展するおそれがあります。

信頼の土台が築けないと感じたら、破談を決断する勇気も必要です。

誠実に向き合えるなら結婚を考えてもよい

相手が真摯に事実を受け止め、反省し、誠実に説明してくれるなら、結婚を完全に否定する必要はありません。

ただし、今後起こりうる事態を受け入れられるか、自分自身の覚悟を確かめておくことが大切です。

必要に応じて弁護士やカウンセラーなど専門家の助言を受けましょう。

また、双方の親にも隠さず説明し、十分に理解と納得を得ておくことが望ましいです。

親が知らないまま結婚すると、後になって問題が大きくなる可能性があります。

婚前調査を行うメリットと探偵の選び方

事実に基づいた判断ができる

探偵が作成する報告書には、日時、場所、証言、写真などの客観的な証拠が記録されます。

感情ではなく、事実をもとに判断できるため、将来のトラブルを防ぐうえで大きな助けになります。

親が子を説得するための根拠にもなる

「相手の過去が心配だから反対している」という言葉だけでは、当事者に伝わらないことがあります。

探偵の報告書という客観的な資料があれば、偏見ではなく事実に基づいた説明ができます。

親が子を守るための説得材料としても有効です。

信頼できる探偵社を選ぶポイント

公安委員会の届出番号を公表しているか、婚前調査や家族調査の実績があるかを確認しましょう。

違法調査を行う業者は避け、守秘義務を徹底している探偵社を選ぶことが大切です。

事前に調査範囲や費用、納期を明確にしておくことも安心につながります。

隠し子が発覚したとき、どう向き合うか

冷静に事実を整理する

感情的にならず、まず「いつ、どのような関係で生まれた子どもなのか」を確認します。

相手の説明に矛盾がないかを落ち着いて確認することが大切です。

誠実に向き合う姿勢があるかを見る

相手が隠した理由を正直に話し、責任を取る覚悟を示すかどうかで、信頼回復の余地が変わります。

ごまかしや逃避が続くようであれば、関係の再構築は難しいでしょう。

結婚を続けるかの判断基準

過去よりも「今、どのように向き合っているか」を重視することが重要です。

反省と誠実さが見える場合は、再出発できる可能性もあります。

ただし、リスクを理解し、両家ともに納得していることが前提になります。

まとめ——「知らなかった」では守れない、自分と家族の未来

結婚は信頼の上にしか成り立ちません。

過去を隠す行為は、未来の幸せを脅かす火種になります。

婚前調査は疑うためのものではなく、自分と家族を守るための手段です。

大切なのは、真実を知る勇気を持ち、冷静に判断することです。

不安を抱えたまま結婚するよりも、確かな安心を得て新しい人生を始めましょう。

よくある質問（FAQ）

Q1. 戸籍を調べれば隠し子の有無はわかりますか？

戸籍を確認すれば、認知された子どもの有無は基本的にわかります。

ただし、探偵が第三者として戸籍謄本を取得することは法律で禁止されています。

本人または弁護士を通じて正規の手続きを行う必要があります。

探偵は戸籍の代わりに、生活実態や聞き込みから事実関係を確認します。

Q2. 探偵に依頼すれば、隠し子の存在を確実に突き止められますか？

隠し子の存在が確定的にわかるとは限りませんが、可能性を高い精度で確認できます。

探偵は周辺の聞き込み、生活調査、交友関係の把握などを通して情報を集めます。

養育費の送金や面会の実態など、戸籍に現れない形跡をもとに事実を推定します。

Q3. 隠し子がいるとわかっても、結婚を続けることはできますか？

隠し子がいること自体は、結婚を法律的に禁止する要因ではありません。

ただし、相続や養育費などの現実的な影響を理解し、受け入れられるかが重要です。

親の説得がカギの場合もあるでしょう。

相手が誠実に説明し、責任を果たす意思を持っているなら、結婚を考えてもよいでしょう。

Q4. 親が子どもの婚約者を調べても問題はありませんか？

法律上、親が探偵に依頼して婚約者の素行や家族関係を調べることに問題はありません。

ただし、目的が正当であり、個人のプライバシーを侵害しない範囲で行うことが前提です。

子どもの将来を守るための合理的な理由があれば、正当な婚前調査として認められます。

昔から婚前調査の依頼者で一番多いのは親です。（ほかには当人、祖父母、兄弟など）