急増する「頂き女子」被害の手口と探偵＆弁護士チームによる解決方法｜詐欺の証拠取り・返金交渉・被害届

※写真はイメージで、記事内容とは無関係です。

 

 

 

「頂き女子」とは？

男性に付き合っていると錯覚させ、不幸話などの嘘をついて同情を誘い、お金を騙し取る女性を指します。

 

その行為を実践し、さらにノウハウを詳細なマニュアルにまとめて販売していた女性が、2023年8月詐欺幇助の疑いで愛知県警に逮捕されました。

 

その女性が「頂き女子りりちゃん」と名乗っていたことで、「頂き女子」の呼称が世間に広まりました。

 

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣容疑者（25）は、2024年4月22日には名古屋地裁で、１億5,000万円あまりを騙し取った罪などで懲役9年罰金800万円の判決を受けています。（現在控訴中）

 

マニュアル流出で模倣犯激増

しかし、彼女の逮捕・裁判の後に、「頂き女子」の被害は逆に拡大しているようです。

 

事件後に何者かがマニュアルをネットで無料公開したことで、模倣犯が増えているのです。

 

ひとたび拡散されてしまった以上、その発信源を閉鎖したところで別の場所から拡散されるでしょう。

 

当分の間は「頂き女子」の被害は拡大傾向が続くと思われます。

 

被害者は善意の「おぢ」

「頂き女子りりちゃん」のマニュアルでは、被害者は「おぢ」と呼ばれています。

 

これはもちろん「おじさん」のことです。

 

正義感が強く、不幸で無力な女性を助けるのにお金を惜しまない「おぢ」がターゲットです。

 

年齢層は、MJリサーチに相談が来ている範囲では３０～４０代が多いそうです。

 

しかし、実際にはもっと年配の被害者もいるはずです。

 

このような注意喚起記事に触れることで、そういう方にも相談していただければ、と考えているそうです。

 

探偵も警察も門前払い

頂き女子の被害は一種の詐欺ですが、結婚詐欺以上に立証が困難です。

 

頂き女子の方も訴えられないようにいろいろな予防線を張っています。

 

仕事の大半が浮気調査の普通の探偵社に相談しても、解決の当てがなくて断られるでしょう。

 

警察も「民事不介入」の原則に従い、明確な証拠がない限りは捜査に消極的です。

 

そのため頂き女子は野放し状態なのです。

 

ただ、解決のノウハウと実績があるMJリサーチには続々と相談・依頼が来ているそうです。

 

 

ターゲットとの出会い

相手を見つける方法は第一がマッチングアプリ・出会い系、第二が風俗です。

 

人は普通、出会いの場面では実際以上に自分をよく見せようとするものです。

 

結婚詐欺師はそれが極端で、虚構を用いて完璧な人間に見せます。

 

しかし、頂き女子は逆に自分のネガティブな側面を強調します。

 

マッチングアプリの場合
会ってすぐに自分の心の闇を話し出します。

 

幼少期の虐待、精神病、その他です。

 

本当にそういう問題を抱えた人には失礼な話ですが、頂き女子は同情を誘うために不幸な設定を利用するのです。

 

そして「こんな私でいいの？」と聞いて来ます。

 

善意に満ちた男性は「そんなの関係ないよ。全然大丈夫だよ。」と答えます。

 

そしてその時から、可哀想な女性を救いたい願望が抑えがたい勢いで燃え上がるのです。

 

風俗の場合
風俗嬢をしながら相手を探す頂き女子もいます。

 

男性の中には少数ですが、風俗に行って性行為に及ばず、嬢の話を聞くだけの人がいます。

 

あるいは自分は風俗に行く趣味はないのに友人との付き合いで行き、そこで行為をせずに話を聞いて被害に遭った人もいます。

 

嬢の対応の一つのパターンは、「事情があって本当はやりたくない仕事をしている」という話をします。

 

親の手術代や兄弟の学費を稼ぐ必要がある、などです。

 

逆に、自分はダメな人間だからこのまま最後まで風俗で生きて行くという話をする場合もあります。

 

これはこれでターゲットの正義感を激しくかきたてます。

 

「なんとか風俗の仕事を辞めさせて、まっとうな道に連れ戻してあげたい。」と思うのです。

 

風俗店と交渉して「僕が君を１週間買い取るから、１回仕事を休んでみて」と、昔の芸者の身請けのようなことをする人もいます。

 

ターゲットの３分類

頂き女子は接触した男性をすぐに３種類に分類し、対応を決めます。

 

１．肉体関係を求めてくる男
セックスが目的の男性は、目的を果たした後はお金を出しません。

 

そういう男性は頂き女子にはハマらないのです。

 

「頂き女子りりちゃん」のマニュアルは、このタイプの男性は早期に見切るよう勧めています。

 

２．カラダを求めず、優しいが、金がない男
これは一応ターゲットの部類です。

 

ただ、詐取する金額は100～200万円程度に留め、その後は恨み・怒りに転じない程度のケアをします。

 

３．カラダを求めず、優しくて、金がある男
これこそ頂き女子のメインターゲットで、被害は1,000万円超えレベルになります。

 

職業的には企業のオーナーなど。

 

女性を単なる性の対象とみなさず、善意に満ちていてお金を持っていること。

 

その一方で打ち込んでいる趣味がないことが条件です。

 

そういう男性を見つけて、頂き女子の支援・救済が趣味・生きがいになるように持っていきます。

 

除外条件：趣味がある男は避ける

この条件は、趣味がない方が頂き女子につぎこめるから望ましいという程度かと思いましたが、違うそうです。

 

軽い趣味ならいいが、情熱を持って打ち込んでいる趣味がある男性は明確に避けるそうです。

 

なぜか？

 

そういう場合、頂き女子に注ぎ込むためには、男性は熱愛する趣味を断念する必要があります。

 

それは男性にとっては非常に大きな犠牲です。

 

だからそんな犠牲を払ってまで助けたのに嘘だったとわかった時の恨み・怒りのパワーは凄まじい。

 

つまり激しい報復を避けるために手を出さないということなのです。

 

ターゲットとの付き合い方

住所は教えず、本当の私生活に相手が入ってくるかもしれないような状況は作りません。

 

自分の作り話以外の情報は与えないように注意します。

 

だから肉体関係は絶対持ちません。

 

風俗から始まった関係なら、店では性行為をしたかもしれませんが、プライベートでは避けます。

 

そして基本的には風俗店に行ってもサービスを受けずに風俗嬢の話を聞くような人がターゲットなのです。

 

結婚詐欺での追及を避けるため、結婚の話も一切しません。

 

LINEでコンスタントに交信し、月１回など低頻度で実際に会う関係を続けていきます。

 

明確に「私たちは交際している」「あなたは恋人だ」と認めたりはしません。

 

男性が自分で勝手に付き合っていると思い込むように持っていきます。

 

金の引き出し方

２種ありますが、どちらにしても事前に精神的に病んでいるといったエピソードを仕込んでおきます。

 

これはつじつまが合わなくなった時の予防線にもなります。

 

変なウソをついても許されます。

 

「また病気が始まった」ことにするわけです。

 

１．同情させて金を引き出す
何か不幸な事情があって経済状態が苦しい設定にし、救いの手を差し伸べるように仕向けます。

 

 

２．２人だけの夢を共有して金を引き出す
夢は「ビジネスでの成功」とかではなく、可愛いものが選ばれます。

 

 

非現実的でも、裏付けになる技術がとうていプロは目指せない拙いものであっても大丈夫です。

 

例えばマンガ家になりたいというのに、どうしようもなく絵が下手くそでも構わないのです。

 

むしろ、そういう場合こそ、「守ってあげたい！助けたい！」本能が刺激されます。

 

そしてこの夢は二人だけの秘密である点がポイントです。

 

「あなたにしか言ってない。親にも秘密にしてきた。」

 

そう言われると、可哀想な弱い女性を助けたいという願望を持った男性の心は最高に揺すぶられます。

 

訴えられないためのアフターケア

「頂き女子」が結婚詐欺師と大きく違う点は、お金を詐取した後も消息を断たないことです。

 

LINEで連絡を取り合い、月１回会うといった関係を維持します。

 

そして「あのお金のおかげで幸せになれたよ。ありがとう。」と感謝を繰り返します。

 

逃げずに感謝を続けるので被害者は満足し、「詐欺師なら逃げるはず。これは詐欺じゃない。」と考えます。

 

もちろん、最終的にはどこかのタイミングで姿を消します。

 

それが探偵への相談のきっかけになったりします。

 

頂き女子の実生活と金の使い道

嘘をついて得た金の使い道は主にホストやブランド品です。

 

住んでいる場所もタワーマンションなど贅沢です。

 

男性と同棲している場合もあります。

 

身辺調査をかければ、不幸でみじめな人生とは程遠い豪遊生活をつかめることが多いです。

 

受任前の証拠確認

まず、借用書、振込記録、音声録音など、頂き女子被害が事実である証拠を見せてもらいます。

 

これが受任の条件で、不確かな場合は受けません。

 

身辺調査で金の使途をつかむ

警察に被害届を出す場合、容疑は「詐欺罪」です。

 

よって「金の使途が要求時の説明と違う証拠をつかむ」事が一番大事です。

 

下記のような事実があれば、探偵なら簡単につかめます。

 

 

解決策は三択

詐欺の証拠をつかんだ後は、解決策を依頼者に選んでもらいます。

 

１．返金交渉
結婚詐欺調査などに経験の深い弁護士とチームを組み、頂き女子と示談金交渉します。

 

内容証明郵便も送ります。

 

応じなければ警察に被害届を出すというのが交渉カードになります。

 

相手は簡単には応じないし、現金ではないプレゼントのようなものまで返金を求めるのは無理です。

 

しかし、例えば1,000万円のうち数百万円を取り戻せるような可能性はあります。

 

２．警察に被害届を出す
相手が返金に応じない場合、警察に証拠を添えて被害届を出します。

 

犯人が悪質で他にも被害届が出ている場合は、本格的な捜査に動くでしょう。

 

また、「金などどうでもいい。あいつだけは許せない！」と最初から警察に突き出すことを望む依頼者もいます。

 

３．真実を知っただけでよしとする
あげてしまったものはもう仕方がないし、勉強代と思ってあきらめる。

 

ただ、真実がわかったことはよかった。もうお金はあげないし、会わない。

 

ーーそう考える人もいます。

 

調査対象の安全確保も重要

一連の調査は調査対象の頂き女子の安全も担保しながら行う必要があります。

 

真実を知った依頼者が直接報復に出向いたりしないよう、対象の住所や立ち回り先のヒントになるような情報は伏せます。

 

詳細情報はすべて弁護士に委ね、訴訟提起などで必要になった場合のみ、弁護士の判断で教えるようにします。

 

依頼者にそういう条件を呑んでもらった上で引き受けるわけです。

【MJリサーチ探偵　若梅秀孝氏】

 

 

若梅氏のプロフィール

 

MJリサーチの特長

【MJリサーチ代表　鈴木順一氏】

 

高品質でリーズナブル
大手探偵事務所でキャリア20年以上のベテラン勢が作った探偵社です。

 

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詐欺調査の経験が豊富
探偵の仕事は一般に浮気調査７割、人探し（家出人など）２割、その他１割程度です。

 

浮気調査が圧倒的に多く、それしか経験のない探偵も多いです。

 

MJリサーチは、そういう分野はもちろんのこと、詐欺調査・企業調査・相続関連調査など、専門性の高い分野も得意とする希少な探偵社です。

 

全国１２拠点

 

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