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音信不通の家族を探したい。
そんなケースでよくあるものを列挙して、個別に考察する形でまとめました。
学生、または独身社会人で遠方に居住する息子・娘と連絡が取れなくなり、慌てる親御さんは多いです。
若い人の場合、連絡がつかないと周囲の人が困るという責任感がまだ希薄な場合も多いです。
まずは何かの不注意で一時的に連絡がつかなくなっているだけという可能性を考えるべきです。
この場合はしばらくすれば解消します。
原因1 親との衝突
音信不通になる前に親子喧嘩などしたでしょうか?
進路とか交際、結婚で親と対立し、連絡を拒否しているのかもしれません。
親の連絡を拒否しているだけで、学校や仕事に普通に行っているなら、とりあえずは大丈夫です。
原因2 一人でよく考えたいことがある
今後の生き方などを熟考するために、一度連絡を全部シャットアウトするようなことはあります。
あるいは失恋して2~3日、泣き明かしたいのかもしれません。
思いつめて自殺するようなことでなければ、問題はありません。
原因3 人間関係リセット症候群
最近増えているもので、携帯の番号リストを全部消し、SNSのアカウントも削除し、人との連絡を全部シャットアウトします。
一時的に遮断するのでなく、永久にさよならです。
SNS疲れや同調圧力、マウントの取り合いなどに疲れて、突如一切の人間関係を捨てる行動に出る人が増えているのです。
親もその中に入れられてしまったのかもしれません。
原因4 もっと深刻な問題
学生なら留年決定と就職失敗は、ヤケになって家出する二大原因です。
学校には行っているのでしょうか?
退学を考え始めていたり、勝手に退学してしまっている場合もあります。
社会人なら過重労働やパワハラ、リストラです。
今挙げた内容は、成人男性の家出の典型的なきっかけです。
当人の受け止め方次第なのですが、メンタルの弱い人だと、将来を悲観して家出します。
「男の子だから大丈夫だろう」と言うのは逆です。
成人男性の家出は、自殺につながりやすいので注意が必要です。
学生と違って家族に対する責任感があるので、不注意による音信不通が何日も続くのは考えにくいです。
会社に連絡して次のようなことがわかったら緊急事態です。
出勤していない場合、急病かもしれません。
家族には心配をかけないよう連絡を控えたが、症状が悪化して寝込んでおり、携帯はカバンの中で電池切れになっているのかもしれません。
あるいは会社で過重労働・パワハラ・減給・降格・解雇予告・解雇などがあったのかもしれません。
収入を失えば家族を養えなくなり、責任感の強い男性ほど自分を責めます。
これは成年男性の家出や自殺の一番多い原因です。
現地に向かうなどの緊急対策が必要です。
主婦が一晩以上またいで連絡がつかないのは普通ではありません。
上記のようなことがあった上で、携帯を忘れたとか、今充電できない状況なのかもしれません。
夫の留守中に子供を連れて家を出てしまう場合があります。
夫婦喧嘩があった、離婚話が出ていた、夫婦間が冷え切っていたという場合は可能性があります。
衣服など身の回り品が大量に持ち出されていたら、間違いありません。
一番有力な行き先は妻の実家なので、すぐに問い合わせてください。
姿が見えない、帰宅が予定より遅いといった場合はすぐに行動を起こすべきです。
まずは下記のような先に問い合わせます。
それでも見つからない場合は、迷わず警察に行方不明者届を出すべきです。
事故や誘拐の可能性があります。
女の子はもちろん危ないですが、男の子が好きな変質者もいます。
幼い子供の場合は特異行方不明者に分類され、優先的に探してもらえます。
「もし間違いで、もう少しして帰ってきたら」と心配する人もいるでしょう。
でも、間違いでもいいではないですか?
取り返しのつかないことになるよりマシです。
反抗期であり、門限を破って自由を味わいたくなる年頃です。
反抗の意図ではなくても、友人と過ごすのが楽しいあまり、門限を過ぎても親からの電話に出ないようなことは増えます。
1泊から1週間程度の短期の無断外泊を「プチ家出」といいます。
プチ家出を許してしまうと、やがて本格的な家出につながっていきます。
何としても探し出し、戒めるべきです。
滞在先は友人の家が多く、その友人と保護者にも今後こういうことを許さないようお願いする必要があります。
もっと長期の家出の場合も、滞在先はたいてい誰かの家です。
この場合は少なくとも命の危険はありません。
しかし、セックスを対価にネットで宿と食事を提供してくれる人を探す子もいて危険です。
都市部での家出人の典型的な行き先はネットカフェですが、未成年は深夜利用ができません。
よってネットカフェに宿泊している確率は低いですが、中には身元確認が緩い店もあり、絶対とはいいきれません。
SNSで以前から知り合いになっていた大人の家に泊まりに行っている場合もあり、事件に巻き込まれる恐れがあります。
さらに危険なのが、自殺の危険です。
親の知らないところで深刻ないじめが進んで追い詰められていることもあります。
自分の容姿や同性愛的傾向に悩み、将来を悲観している場合もあります。
十代の頃は死を美しいものと捉え、ロマンチックな憧れを抱く場合もあります。
友人宅を一通り当たって手がかりがつかめないなら、警察に届けた上で、探偵にも依頼した方がいいかもしれません。
認知症の親が徘徊して行方不明になる事件は多発しています。
認知症だからそんなに遠くに行けないし、宿泊手続きも出来ないから、すぐ見つかるだろうと思うかもしれません。
しかし、長期にわたって行方不明になる場合が結構あるのです。
ある面では認知症が進んでいるのに、交通機関の利用や宿泊手続きなどは普通にできてしまう人もいます。
また、警察や自治体に保護されても、身元情報を言えないために家族に連絡できない場合もあります。
放置すると自救能力がないために死亡したり、人に迷惑がかかることをして家族が損害賠償請求に遭う可能性もあります。
そんなことになれば、放置した家族も激しいバッシングを浴びるかもしれません。
まずは下記の情報に当たって、すでに保護されていないかチェックしてください。
警察への行方不明者届
次に警察に届け出ます。昔の言葉でいう「捜索願」です。
認知症高齢者は特異行方不明者に分類され、警察の捜索対象になります。
ただ、誘拐の疑いのある子どものようには熱心に探してもらえないでしょう。
警察に届けた上で、探偵にも頼むというのも良策です。
遠方の実家に住んでいる老親が電話に出ない時も心配になります。
携帯なら充電切れ・故障・紛失の可能性もありますが、固定電話にも出ないのは緊急事態も考えられます。
倒れて搬送されたが、病院も連絡先がわからないとか、部屋の中ですでに亡くなっているなどです。
警察への連絡について
110番するとあなたの居住地域の警察にかかってしまい、取次が面倒です。
ご両親の家の区域の警察に電話して、事情を話して確認をお願いしましょう。
民生委員について
各地域に民生委員というものが置かれ、福祉の相談・支援に当たっています。
これは厚労省から委嘱された非常勤・無給の地方公務員です。
もちろん高齢者福祉も管轄です。
ご両親がお住まいの地域の役所の福祉・介護部門に連絡するとつないでもらえます。
様子を見に行ってくれたり、緊急時の対応に当たってくれたりします。
親が高齢で亡くなるような年齢になると、兄弟姉妹であっても所在を知らないようなケースは時々あります。
まして亡くなった兄弟の子供、つまり甥・姪や他の親族に至っては、生死も所在もわからないことがよくあります。
そういう人が親の死により、法定相続人として突如浮上し、探さねばならなくなる。
遺産分割は、遺産分割協議書に法定相続人全員が署名・実印捺印しないとできないからです。
遺産分割に期限はないですが、手間取っていると次のような不利益が発生しがちです。
まずは法定相続人以外の親族や所在不明の相続人に少しでも近い人に聞いて手がかりを探しましょう。
ある程度やってダメなら、それ以上やってもたぶんムダです。
そういうケースでは縁が切れたのは遥か昔で、手がかりはほとんど消えてしまっています。
プロに頼むべきです。
すなわち探偵です。
費用はかかりますが、遺産に比べたら微々たる額です。
法定相続人で出し合って、遺産分割後に清算すればよいのです。