浮気調査(尾行&撮影)の調査計画作成法|プロ探偵の行動調査技術、素行調査

浮気調査(尾行&撮影)の調査計画作成法|プロ探偵の行動調査技術、素行調査

行動調査(調査計画編)

大手有名探偵社への訪問取材を繰り返す中で教えてもらった調査技術のエッセンスを紹介するコーナーです。

 

今回は最も基本的な調査である行動調査(尾行&撮影記録)の調査計画に関する話です。

 

目的は浮気調査のほか、素行調査にも用いられます。

 

探偵志望の人だけでなく、依頼者も知識を持つことが良い業者選びや交渉力につながります。

 

 

依頼者の話をもとに計画立案

まず、依頼者から話を詳しく聞いて、調査現場の場所や時間帯を予想します。

 

調査場所
ターゲットが都市部に電車通勤していて、平日の夜が怪しいというなら、多分後述の都市部型のパターンになるでしょう。

 

田舎町の専業主婦がターゲットなら、間違いなく後述の郊外・田舎型のパターンです。

 

時間帯
通勤ラッシュや祭り・イベントのタイミングでの調査なら雑踏の中で失尾しないよう、探偵の人数に余裕が必要になります。

 

渋滞が多い時間帯での車両尾行では、チームに小回りの利くバイクを加えておくべきです。

 

出張や旅行を追う場合
京都出張に不倫相手を帯同するのではないかと疑っているなら、新幹線に同乗して追い、現地では公共交通機関とタクシーを使って観光地を巡る相手を追える態勢を取ります。

 

その日が祇園祭りなら大混雑の中を追うことになりますから、失尾を防ぐため、探偵の人数は余裕を持たせるべきです。

 

想定外にも対応できる柔軟性が必要
このように、調査現場と相手の行動を予想し、調査計画を立案しますが、全く想定外の行動を取られることもあります。

 

都内での調査を予想していたのに箱根に旅行されたり・・・

 

あるいは、神戸三宮で合流して都市型デートをするのかと思いきやタクシーで摩耶山に夜景を見にいかれたり、とか。

 

探偵社のプランナーは経験豊かで、よく話を聞いて調査計画を立てるので、極端な想定外事態は頻繁にはありません。

 

それでも相手の行動を完璧に予想することは不可能ですから、少々想定外のことをされても尾行を継続できる態勢にしておくべきです。

 

徒歩予想でも車を1台は用意する
例えば、徒歩・公共交通機関利用のデートにほぼ間違いないと予想されても、普通は1台車を用意しておきます。

 

車を1台も用意しないのは、万が一車を使われた場合に失尾するリスクがあるということです。

 

例えばその日は愛人が自分の車に乗って迎えにきたら、その時点でアウトになります。

 

費用の低減を優先してあえて車を1台も用意しない選択をする場合もあります。

 

しかしその場合は、依頼者にリスクを十分説明しておく必要があります。

 

リソース豊富な大手は対応力高
車の1台が疑われてしまい、交換する必要が出た時、車をたくさん持っている探偵社なら替えが出せます。

 

都内の調査のはずなのに、対象が新幹線で大阪に向かい始めた時、大阪に支社があるならそこから現地調査員を向かわせられます。

 

車や機材、人員が豊富で全国に支店を持つ大手ほど不測の事態に柔軟に対応できるということです。

 

相手の警戒度も重要ファクター
調査計画にはターゲットの警戒度も関係します。

 

過去に問い詰めたり、調査が発覚して警戒度が上がってしまっている場合は、探偵や車の数を多めに投入する必要があります。

 

近くで追う役割を頻繁に交代して、発覚を防ぐためです。

 

チーム編成
このように、場所・時間帯・警戒度などの要素を総合して、さまざまなフォーメーションを組みます。

 

例えば4人チームの場合、完全に徒歩メインと予測されれば、歩き3名+車1台。

 

歩きとタクシー利用があれば、歩き2人+車2人。

 

車の比率も結構あり、小回りが利くようにしておいた方がいいなら歩き2名+車+バイクなど。

 

初日は依頼者の話から判断してフォーメーションを組み、日を重ねて相手の動き方がわかってくるにつれ、フォーメーションもどんどん変えていきます。

 

場所別の基本パターン

東京付近の場合の3区分

【東京付近の場合の3区分】

 

まず、調査現場を都市部/住宅地/郊外・田舎という3区分で理解することが基本です。

 

この3区分のどれに属するかによって基本的な浮気行動が大きく異なり、チーム編成や投入装備も変わってくるからです。

 

都市部の浮気調査
映画や買い物、アミューズメントなどを楽しんだ後、お酒を伴う飲食をしてラブホテルに行くというのが典型的なパターンです。

 

移動手段は徒歩と電車・バスなどの公共交通機関がメイン。

 

従って尾行チームも歩きの要員メインで編成しますが、車を1台も用意しないのはリスク大です。

 

ターゲットがタクシーに乗った場合、すぐに別のタクシーがつかまるとは限らず、つかまえられなかった場合、そこで失尾・調査終了です。

 

相手が車で迎えに来る場合だってあります。

 

原一さんの場合、徒歩尾行メインと予想される場合でも、必ず1台は車を用意するそうです。

 

郊外~田舎の浮気調査
これに対して、郊外~田舎の場合は、車で移動するターゲットを車で追う車両尾行メインの調査が9割以上です。

 

尾行チームの編成は2台以上の車になります。

 

遊ぶところも少なく、最近は飲酒運転の取り締まりも厳しいので、酒や食べ物を買って車でラブホテルに直行するパターンが多いです。

 

こういう土地では大型ショッピングモールが数少ない娯楽施設で、デート場所としても重要です。

 

また、それぞれが車でモールに行って合流し、片方の車を駐車場に置いたまま、もう一方の車にに乗り込んでデートに出かけるパターンも多いので、知っておく必要があります。

 

本当の田舎になってくると、人気のない場所に駐車してのカーセックスの比率が上がってきます。

 

また、そういう土地では見慣れない乗用車が長時間停まっていると警戒されるので、張り込み用に業務車両風のバンなどを用意することもあります。

 

張り込み用の偽装バン

【張り込み用の偽装バン】

 

住宅地の浮気調査
都市部と郊外・田舎に挟まれた住宅地の住人がターゲットの場合、上の2エリアのパターンが状況によって混じります。

 

例えばターゲットが都内に通勤していて、浮気相手が仕事関係の人の場合、平日の調査は都市部型の徒歩尾行メインのタイプになる可能性が高いです。

 

ターゲットが埼玉県民なら現場はズバリ池袋。

 

居酒屋などで飲んだ後、老朽化した北口のホテル街ではなく、高級感のある東口のホテル街に行くでしょう。

 

しかし、休日のデートは車で郊外に出かけてショッピングモールに寄った後にラブホテルに行くかもしれません。

 

浮気相手が近所の人の場合、自分、もしくは相手の車で食事はせずにラブホテルに直行するかもしれません。

 

相手の警戒度

過去に調査が発覚したことがあるなど、相手が警戒している可能性がある場合は相談時に正直に話しておきましょう。

 

でないと、態勢が不十分な状態で調査に臨むことになり、失敗の可能性が高まります。

 

探偵は、相手が警戒しているかどうかはその挙動ですぐにわかります。

 

下記はその代表例です。

 

  • 徒歩の場合は、頻繁に振り返ったり、周囲を見渡したりする
  • 車の場合は、急に速度を上げたり、落としたり、側道に停車したりして、後続車の様子を見る
  • 左折を繰り返すなど、堂々巡りの動きをして、ついてくる車がいるか見る

 

原一探偵事務所のベテラン探偵F氏によると、警戒には4段階あるそうです。

 

警戒レベル 主な警戒対象 内容
4 探偵 最高レベルの警戒度。近くにいるすべての人間と遠方からの監視を警戒する。
3 近親者 配偶者の親・兄弟などの尾行を疑っている。全く似ていない人は近づいても警戒しない。
2 配偶者 配偶者の尾行を疑っている。配偶者と年齢や性別が違う人は警戒しない。
1 なし 尾行をまったく想定していない状態。探偵が怪しい挙動をしない限り、警戒されない。

 

警戒レベルを上げてしまうと、調査が困難になり、費用も余分にかかってしまいます。

 

問い詰めたり、自分で調べようとしたりしないことです。

 

これはかなり怪しいと思った段階で、腕のいいプロにバトンタッチすべきです。

 

尾行の実際は?

調査計画をひととおり理解したところで、次は尾行を実際にどのように行うのか読んでみましょう。

 

探偵に関するサイトは無数にありますが、尾行の技術を具体的に解説しているものは皆無に近いです。

 

探偵への取材に基づく貴重な本物の情報を楽しんでください。