【行動調査(張り込み編)|プロ探偵の調査技術】

失尾・発覚・警察通報に注意!

大手有名探偵社への訪問取材を繰り返す中で教えてもらった調査技術のエッセンスを紹介するコーナーです。

 

今回は最も基本的な調査である行動調査(尾行&撮影記録)の張り込みに関する話です。

 

張り込みは人探しの仕事でも重要な技術です。

 

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張り込みが発生するタイミング

張り込みは尾行で必ず発生する作業で、下記の2つのタイミングで必要になります。

 

  • 尾行の開始時
  • 探偵が一緒に入れない、もしくは入らない方がいいと判断した場所に入ったのを出待ちする時

 

尾行の開始時

自宅から出てくる時か、会社から出てくる時か、駅から出てくる時か。

 

尾行のスタート地点がどこであっても、必ず張り込んでターゲットが現れるのを待つことになります。

 

駅や会社のように大勢の人が出入りする場所でスタートする場合、見落とし(失尾)と人違いに注意する必要があります。

 

別人を尾行したのではまったく無意味ですが、マスクをしている人が多い時期など、わかりにくいものです。

 

厳寒地の冬季では、女性は帽子・マフラー・マスクで顔が完全に隠れて特に人物判定が難しくなります。

 

依頼の際にはターゲットの写真をもらいますが、最近撮った写真がないというような場合もあります。

 

そういう場合、尾行のスタート時に依頼者に張り込み同行をお願いして、本人確認をしてから尾行を始める場合があります。

 

調査現場を勝手に見にくると、ターゲットが先に依頼者を見つけてしまったりして調査が滅茶苦茶になるので、してはいけません。

 

しかし、こういう場合は例外なので、探偵の指示に従って下さい。

 

出待ち時

ターゲットが会社、フィットネスクラブ、個人宅などに入った場合は、後から続いて入れないので、外で張り込んで出待ちすることになります。

 

映画館やレストランのような場所では、状況に応じて、一緒に入ってしまった方がいいか、外で張り込んだ方がいいか判断します。

 

そしてラブホテルや愛人宅から出てくるシーンの撮影は浮気調査の最終目的なので、この時の張り込みは最重要です。

 

張り込みの3大リスク

張り込みはただ隠れて見張っていればいいというような簡単なものではありません。

 

見落とし・発覚・警察通報という3大リスクに注意する必要があります。

 

見落とし

ターゲットが現れたのに見落として行かせてしまえば失尾で調査失敗です。

 

見落とし防止対策として真っ先にしないといけないのは、張り込んでいる建物に出口がいくつあるか確認し、各出口に探偵を配備することです。

 

それはやった上で見落としが起きやすいのは、ひとつは待ち時間が非常に長くなった場合。

 

例えば5時間も注意力を維持するのは至難の業ですが、それが求められる場合もあります。

 

酷暑や厳寒が注意力低下に拍車をかける場合もあります。

 

もうひとつは人の出入りが多い場所での張り込みも見落としを起こしやすいです。

 

新宿駅のような場所で、写真でしか見たことのない人物の出現を見落とさずにキャッチするには、プロのスキルが求められます。

 

発覚

キョロキョロ辺りを見回して挙動が不審だったり、ターゲットの出現にあからさまに反応しているのを、ターゲットに先に発見されると発覚につながります。

 

急に警戒を高めて、以降の調査が非常に困難になるかもしれないし、浮気調査であれば浮気を急遽中止する可能性もあります。

 

警察通報

最近、変質者やストーカーによる猟奇的な事件が多発しているため、不審人物に注がれる住民の目は厳しいです。

 

住宅地での張り込みは特に注意しないと、すぐに警察に通報され、職務質問されます。

 

ターゲットに集中するだけでなく、他人の目にも注意を払う必要があるのです。

 

熟練した探偵は、張り込み場所をこまめに変えるなど、この点にもきちんと対策を打ちます。

 

張り込みが難しい場所の例

張り込みの難しさをわかってもらうために、いくつかの例を挙げましょう。

 

横浜の山の手

横浜山の手

 

横浜の山の手は曲がりくねった細い坂道が多い。

 

見通しが悪く、張り込み場所の確保も難しい。

 

また、ナンバープレートに過敏な土地柄で、横浜ナンバー以外の車が停まっているとすぐに怪しむ。

 

高級住宅地なので、警察への通報もされやすい。

 

群馬の田舎の集落

群馬の田舎の集落

 

住民の大半が親族で名字が同じというような集落では、緊密な連絡網がある。

 

「見慣れない車が停まっている」「スーツを着た人が歩いていた」といったニュースが、あっという間に住民間に伝播する。

 

冬期の北海道

冬期の北海道

 

除雪された雪が積み上げられ、車道の1レーンを占拠する。

 

その高さは人の背丈以上になることもあり、視界を塞ぐ。

 

見通しが悪く、張り込み場所の確保も難しい。

 

人通りや車の交通量が著しく少ないため、尾行や張り込みは非常に目立つ。

 

雪に残る足跡も不審を招きやすい。

 

酷寒のため、路上での張り込みは30分が限界。

 

車内張り込みの場合、本州ではエンジンを切るが、ここでは凍死を防ぐためにエンジンをかけっぱなしにする。

 

しかし、同時に積雪で排気管が塞がれて一酸化炭素中毒になる危険にも注意が必要。

 

進んだ張り込み装備の例

大手探偵社の中には進んだ張り込み装備を持っている場合もあります。

 

業務車風の張り込み専用車両

田舎の張り込みでは乗用車は目立ちます。

 

業界大手の原一探偵事務所では、業務用車風の張り込み用偽装車両を持っています。

 

業務車両風偽装車両

【業務車両風偽装車両】

 

ユニフォームまで用意しており、探偵は何かの業者に偽装します。

 

社名は取り外して交換できるようになっています。

 

偽装ユニフォーム

【偽装ユニフォーム】

 

遠隔監視カメラ

原一探偵事務所では遠隔監視カメラを張り込みに導入してから、大いに負担が軽減されたそうです。

 

張り込み場所にカメラを設置し、映像をWiFiで飛ばして、離れた場所のモニター車で見ます。

 

モニター車

【モニター車】

 

ハッチを閉めれば、中で探偵がスクリーンを監視しているなんてわかりません。

 

一方、カメラは自社所有物のバイクや自転車に装着して、張り込み現場に駐車しておきます。

 

張り込み用偽装ピザバイク

【張り込み用偽装ピザバイク】

 

上のピザバイクの商品ケースは、小さな穴が開いていて中にカメラを仕込めるようになっています。

 

配達員の偽装ユニフォームまで用意されています。

 

調査車両に搭載の折り畳み自転車

【調査車両に搭載の折り畳み自転車】

 

同社の調査車両には必ず折り畳み自転車が搭載されていて、これは自転車での追尾が必要になった場合用だそうですが、他の用途もあります。

 

折り畳みカゴ

【折り畳みカゴ】

 

自転車に折り畳みカゴを装着し、そこにカメラを仕込んで、張り込み場所に駐車します。

 

この方法だと、誰かに触られた場合も「自転車泥棒か?!」と強く出て、機材を守ることができます。

 

以上の方法だと、狭いとか目立ちすぎるという理由で人が張込めないところも監視できるし、酷暑・極寒の中で長時間張込む苦痛もなくて済みます。

 

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