遺産目的の愛人の証拠どり

遺産目的の愛人のイメージ

相続絡みの調査として遺産目的の愛人の調査があります。

 

相続予定者にとっては、遺産を横取りしてくる深刻な脅威です。

 

怪しい人物なら結婚や遺贈を思いとどまってもらわねばなりませんが、説得には材料が必要です。

 

遺産横取りの手口や探偵の活用についてご紹介します。

 

説得には材料が必要

親族とは疎遠で孤独な場合も多い老いた資産家にとって若い愛人は強い愛情の対象です。

 

とくに離婚・死別等で独身の場合はのめりこんで結婚にまで進みやすい。

 

それが本当の恋愛なら尊重してあげる必要があります。

 

遺産の取り分は減っても円満に進めるべきでしょう。

 

しかし、暮らしぶりが派手で、パトロンの預金残高がどんどん減っている場合。

 

あるいは親族を切り離して自分一人に関心を向けさせようとしている場合。

 

これは明らかに遺産目的です。

 

相続人は協力してこの企てを食い止めるべきです。

 

とはいえ、本人は人生最後の幸福を手放すまいと考えていますから、説得は容易ではありません。

 

不審な経歴や行動などの材料がないとなかなか納得してくれません。

 

そこで探偵にそういう材料を探す依頼があるわけです。

 

後妻業のパターン

この問題の典型として、近年有名になった「後妻業」の紹介から始めましょう。

 

後妻業とは、遺産の相続を目的に高齢の資産家男性の後妻になる生業のことです。

 

後妻業が有名になったきっかけは、小説・映画・テレビドラマ、そして2つの殺人事件です。

 

後妻業関連の作品
  • 小説 「後妻業」 著者: 黒川博行 文春文庫
  • 映画 「後妻業の女」 主演:大竹しのぶ、豊川悦司
  • ドラマ 「後妻業」 主演:木村佳乃、高橋克典

 

後妻業関連と推定される殺人事件
関西青酸連続死事件

結婚相談所で知り合って結婚した高齢男性4人が青酸化合物で中毒死。
犯人の筧千佐子は死刑確定。

紀州のドンファン事件

和歌山県の資産家、紀州のドンファンこと野崎幸助氏(享年77歳)が覚醒剤中毒で死亡。
同氏に覚醒剤との接点はなく、55歳年下の妻が殺人容疑で逮捕・起訴。
動機は不明だが、一説には過去のAV出演と夫への態度が冷淡なことから離婚を切り出されたためとのこと。

 

後妻業は遺産相続が目的ですが、死ぬのを待ちきれないとか離婚を切り出されたとかで殺人に発展する危険を孕んでいます。

 

死期を早めるために各種の無理を強いるくらいのことはざらに行われているでしょう。

 

知り合うきっかけは結婚相談所が多いですが、家政婦として派遣されて男女の仲になった例もあります。

 

他のパターン

狙われるのは男性だけではありません。

 

経営者として資産を築いた独身女性の別荘に働く気のない男性が住み着くような事例がありました。

 

以上のように独身の資産家と結婚すれば、死別した配偶者という強力な立場で遺産を狙えます。

 

しかし、婚姻関係を維持したままの愛人の件数はそういうものより遥かに多いでしょう。

 

そしてその立場でも遺言書による遺贈という形で遺産を狙いにいくことは可能なのです。

 

遺言公正証書

遺産を狙う愛人や後妻の武器が遺言公正証書です。

 

裁判の判決と同等の強力な効果を持ち、その内容は覆せません。

 

「妻が全部相続する」とか「愛人にいくら遺贈する」と書かれていたら、それは有効なのです。

 

公正証書は公証人役場で作成します。

 

遺言や後見人契約の公正証書の作成、会社の定款の認証などを行う法務省管轄の公的機関です。

 

場所はたいていに県庁所在地の中心部にあり、公証人をしているのは引退した裁判官や検事などです。

 

被相続人の死後に後妻や愛人がこの遺言公正証書を持ち出して談判に臨んできます。

 

残念ながら遺言公正証書の存在を生前に第三者が検索することはできません。

 

もしあるなら、本人が生きている間に説得して白状していただき、破棄してもらうほかないのです。

 

探偵の調査内容

こういう場合、探偵に頼んだらどんな調査をしてもらえるのでしょうか?

 

第一に聞き込みとデータ調査で過去の経歴を洗い出します。

 

どこの誰で何をしてきた人なのか?

 

幼少からの非行、親への虐待、大人になってからのトラブルなどがつかめるかもしれません。

 

資産家の愛人や後妻だった過去があれば、プロということです。

 

第二に現在の行動を尾行調査します。

 

金遣いの荒い派手な暮らしをしていれば財源が誰かは明白ですし、金目当てである有力な証拠です。

 

他に本命の愛人がいる場合がありますし、その人は資産奪取の相棒ないし司令塔かもしれません。

 

複数の異性と交際している場合もあります。

 

これは良くて遊び人、悪ければプロの結婚詐欺師です。

 

結婚詐欺師はお金を吸い上げては相手を捨てていくため、常に新しいカモを育てておく必要があります。

 

そのため、複数の異性と同時進行で交際するのは結婚詐欺師の典型的な行動なのです。

 

探偵は調べ上げた事実を写真入りの報告書にまとめてくれます。

 

説得して財産防衛

報告書の内容が疑念を抱かせるに十分であれば、それで被相続人予定者を説得しましょう。

 

できれば別れていただく。

 

少なくとも結婚は思いとどまっていただく。

 

情を断つことができずお金を渡したい場合も相続全体に影響を与えない範囲の金額に留めていただく。

 

そして、遺言公正証書がある場合は破棄、ないし書き直してもらうということです。


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