原一のベテラン探偵、尾行を語る|調査技術の最基本にして真髄「尾行」について考える

原一のベテラン探偵、尾行を語る|調査技術の最基本にして真髄「尾行」について考える

ベテラン探偵、「尾行」を語る

原一の探偵・W氏

【原一の探偵・A氏】

尾行・張り込みなど調査に支障が出るので、モザイク加工しています。

 

 

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原一探偵事務所 探偵業届出番号:埼玉県公安委員会 第43070145号

 

原一探偵事務所の尾行体験を終えて、終日運転を担当してくださったA探偵に話を聞いた。

 

 

技術と装備は圧巻!

 

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今日はおつかれさまでした。本当に貴重な体験をさせていただきました。


 

 

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車酔い、大丈夫ですか?


 

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ちょっと吐きましたが、もう大丈夫です。

 

しかし、今日みたいなこと、ちょっとやそっとの訓練でできるもんじゃない。

 

前回の取材の時、「探偵技術の真髄は尾行」とおっしゃっていた意味がよくわかりました。

 

尾行体験を公開しても、ライバルに真似される心配はあまりないのも納得できました。


 

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スキルもですが、インフラがないから真似は無理ですね。

 

まず、複数の車。

 

都内の探偵事務所は、たいてい車は1台しか持っていない。

 

都内では維持費が高すぎて、複数台持つのは無理なんです。

 

それからデジタル業務無線。警察が使ってるのと同水準の機器です。

 

ケータイやスマホでは話にならない。

 

1対1じゃなくて1対多の通信ができて、どこでも電波が途切れないことが大事なんです。

 

ハライチでは、無線機材を探偵一人ひとりと車1台1台に配備しています。

 

これができる他社はほとんどない。1台10万円以上しますから。


 

GPSを使わない車両尾行へのこだわり

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車両尾行のテクニックにも圧倒されました。


 

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他社はGPSに頼ってるところが多いですが、うちは使わない。


 

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逆にGPSじゃ何故ダメなんです?


 

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GPSだと大事な場面が撮れない。

 

例えばGPSで車がホテルに入ったのがわかったら、かけつけて出てくるのを待つことはできます。

 

しかし、その一瞬に仲良く並んで正面を向いて出てこなければ、もういい絵を撮るチャンスはない。

 

まして、当社のようにホテルへの入りを捉えて部屋を選んでる瞬間を接写するなんていうのは無理です。


 

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ちょっと待ってください!今の話だと、他社は車両尾行はしていないということですか?


 

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うちのように相手の車を目視できる状態で追跡するという意味での車両尾行はしていないケースが多いです。

 

事前にGPSをつけて、位置をスマホで確認して、ホテルなどに入ったら現場に探偵が行くという形ですね。


 

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なるほど。ホテルに行くまでのデートの段階は調査を端折ってるわけですね。


 

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それによってコストを下げてるから、料金も安くできるんです。

 

しかし、シャッターチャンスは一瞬になり、成果物はホテル出の写真数枚だけになります。

 

一部始終が撮られている場合に比べて、証拠としてのインパクトは弱いですね。


 

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確かに。


 

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また、浮気現場撮影に引き続いての所在調査も無理です。


 

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所在調査とは?


 

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ホテル出の証拠写真が撮れた後に、尾行対象を浮気相手に切り替えて、住所を突き止めることです。

 

浮気相手にも慰謝料を請求するつもりなら、特に重要です。


 

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GPS頼みの探偵社に所在調査ができない理由は?


 

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GPSでは車の位置はわかっても、浮気相手を降ろす場所はわからないからです。

 

降車した浮気相手を追跡するには、車で尾行して目視することが不可欠ですね。


 

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なるほど。後で相手のことも調べてほしいとなった時に、そういう探偵社では対応できないわけですね。


 

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予算に応じたコスパ判断というものがありますから、すべて承知でGPS調査を選ばれるなら、それはそれでいいと思います。

 

でも、インパクトの強い証拠写真が欲しければ、本格的な車両尾行を行う必要がある。

 

そしてうち以外でそれをやれるところは多くはない、ということなんです。


 

証拠写真のインパクトへのこだわり

 

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インパクトのある写真を撮ることにこだわりがあるようですが、その意味は?


 

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衝撃的なくらいあからさまな写真でないと、裁判になった場合の証拠として弱いからです。

 

中途半端な写真では、そもそも相手が浮気を認めない可能性も高い。


 

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浮気を認めない?


 

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鮮明さが足りないと「ここに写ってるのは僕じゃない。人違いだ。」とか言うかもしれない。

 

路上ハグぐらいなら「同窓会で会ったクラスメイトと酔ってふざけてただけ」とか言うかもしれない。

 

修羅場になると本当にありえない言い訳をしてくるものです。

 

だから絶対言い訳ができないような写真を手に入れないとダメです。


 

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せっかくお金をかけて調査しても、何も問題解決しないわけですね。


 

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いや、中途半端な調査だと、お金のムダどころか、調査前より事態を悪化させるのです。

 

浮気の疑いが消えない一方、あなたが調査をかけたことで、以後の二人の関係は今以上にぎくしゃくします。

 

相手は浮気を認めていませんから、疑ったあなたの方が悪者です。


 

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「俺を信じられないのか?」「探偵なんかに金を使いやがって」と?


 

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そのとおり。

 

何よりまずいのが、相手の警戒度を上げてしまうことです。

 

今後は動きがつかみにくくなるし、探偵にやり直し調査を頼んでもとても難しいものになってきます。


 

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やり直し調査なんかやってたら、お金も大変だ。


 

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つまり、浮気調査は最初の1回で成功させ、誰の目にも明白な証拠をつきつけ、浮気を認めさせなければいけないんです。


 

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浮気調査は「一撃必殺」でやらないとダメなんですね。


 

事実がはっきりする証拠取りがプロの責任

 

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生々しい写真は傷つくので見たくない気持ちもわかります。

 

しかし、「事実はどうなのか?」、白黒がはっきりする写真でないと意味がありません。


 

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「浮気の疑いは晴れないが、確たる証拠ともいえない」みたいな写真では役に立たないと?


 

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そんなグレーな写真では何も問題を解決できないのです。

 

だからグレーっぽい時は思い切り被写体に迫って、白なのか黒なのか見極めるところまでいくのです。

 

それがプロ探偵の責任だと思います。

 

まずは事実をはっきりさせないと、関係回復にも有利な離婚交渉にも進めないと思うんです。


 

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裁判に備えた証拠準備という観点も重要なのでしょうか?


 

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たしかに離婚の多くは協議離婚で済み、調停や裁判まで進むことは少ない。

 

でも、相手が予想外に離婚を頑強に拒む場合も想定しておかないといけません。

 

これだけは現実になってみないとどうなるかわからないのです。


 

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親権や、財産分与、慰謝料、養育費などのお金の問題もありますし、泥沼化していく可能性は常にありますね。


 

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裁判も弁護士費用とか、いろいろ大きなお金がかかります。

 

自信の持てない証拠を手に、そんな段階に突き進んで行けるでしょうか?


 

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その時になって「もっとしっかりした証拠を!」と言っても遅い、と?


 

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そう。

 

やっぱり、これを見せれば相手は浮気を認めざるを得ない。

 

裁判官も不貞行為の証拠能力を認めるはずだ。

 

そう確信できる写真を持っていないと裁判覚悟の強気の交渉はできないんです。


 

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だから、常にインパクトの強い証拠写真を追求するのですね?


 

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ハライチのポリシーはそうですよ。

 

最初から、裁判になったとしても自信を持って立ち向かえる、疑いようのない写真を撮りに行きます。

 

最初は「離婚は考えてない。とりあえず真実が知りたい。」と言っていても、真実を知ると離婚や裁判に傾いていくことがあります。

 

そうなってもやり直しが不要な完全な調査を最初からするんです。


 

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うーむ。


 

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逆にそれくらいインパクトの強烈な写真をつきつければ、関係回復を望む場合も、相手は観念して白状します。

 

いつでもそういう写真が撮れるように、尾行技術にこだわってるんですよ。

 

事実をはっきりさせる調査を一発で成功させたいなら、ぜひ我々にまかせていただきたいですね。


 

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なるほど。よくわかりました。本日はありがとうございました!


 

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2回目の尾行体験レポート

以上にレポートした1回目の尾行体験から4年後。

 

2019年6月17日に原一さんが2回目の尾行体験を用意してくれました。

 

1回目は車両尾行メインでしたが、2回目は電車メインの徒歩尾行で、新幹線移動の追尾まであります。

 

とても面白い記事に仕上がっているので、ぜひ読んでください。