PR
探偵の素行調査とはどういうものか?
探偵社への取材に基づき、目的、調査手法、具体例を解説しているページです
まずは素行調査の具体的な調査方法や類似用語との意味の違いなどについて述べます。
いつ、どこに行き、誰と何をしたか?
そういう普段の行動を調べる調査です。
行動調査、尾行調査という言葉もありますが、素行調査とほぼ同じ意味です。
尾行と撮影が主たる調査手法です。
写真・撮影した時間と場所・その時の行動のセットを時系列に並べて報告します。
下記の項目が既知でないものがある場合、その調査を含めて指す場合もあります。
その場合、必要に応じて多角的調査や聞き込み調査を組み込みます。
個人の経歴や背景
よく似た言葉で身辺調査、身元調査、身上調査などというもあります。
こちらは「個人の経歴や背景」の調査を主に指すニュアンスです。
尾行調査は入れるとしてもオプションの感じです。
ただ、文脈や探偵社によっては、この違いは必ずしも明確ではありません。
素行調査はさまざまな目的で行われます。
まずは個人向け調査から紹介し、企業が実施するものは後にします。
不倫カップルを尾行し、不貞行為の証拠を押さえる調査です。
不貞行為とは民法で不倫を指す言葉で、肉体関係を意味します。
ラブホテルや愛人宅で過ごした前後の写真が証拠として認められてきました。
調査の目的
探偵業界での扱い
世間的には浮気調査は素行調査の一種とみなされます。
ただ、浮気調査は探偵の仕事の7割以上を占める大きなジャンルです。
小さな探偵事務所では浮気調査専門の業者も多いです。
そのため、業界では浮気調査は独立に扱われ、素行調査という言葉はそれ以外のものを指すことが多いです。
結婚相手として問題がないか調べる調査で、結婚前調査、結婚信用調査とも呼ばれます。
昔は婚前調査といえば、家柄・実家・親兄弟に関する調査が主でした。
しかし、昨今は結婚相手当人の調査が多いです。
その要因は、マッチングアプリや婚活パーティーなどで知り合って結婚する人が増えたこと。
結婚直前になって、相手のことをよく知らないと気づくケースが増えているのです。
素行調査をかけると次のようなことが判明する場合があります。
逆に何も問題がないとわかって、安心して結婚できることもあります。
上記の調査と関連が深く、境界はあいまいです。
婚前調査として受任したのに、調べるうちに「これ、絶対結婚詐欺ですよ」となる場合もあります。
金銭的被害が出始めていて、明確な疑念を持って調べる場合が、結婚詐欺調査といえるでしょう。
結婚詐欺では下記のような兆候が出ます。
金を奪っては捨てていくので、常に新しいカモの育成が必要。
そのため、複数交際の同時進行が結婚詐欺師の特徴です。
慌ただしく、短時間に複数の異性と次々に会います。
素行調査で実態をつかみやすいといえます。
依頼者に相手と会ってもらい、見守っていた探偵たちがそこから詐欺師の尾行を始める形です。
住所を突き止め、氏名を割り出し、弁護士につないで返金交渉してもらいます。
後妻業とは遺産相続の目的で高齢の独身男性資産家の後妻になる生業です。
相続するはずの子供には深刻な脅威です。
これも交際した男性と必ず結婚できる保証はないため、複数同時交際が多いです。
「数打ちゃ当たる」方式です。
また、同棲中の恋人が司令塔ということも多い。
したがって、素行調査で把握しやすいです。
子供がいじめに遭っていると訴えても、相手の親は認めず、学校も隠蔽に走ることが多いです。
しかし、証拠があれば親も学校も態度を一変させます。
校長は自分の退職金が、親は我が子の将来が心配だからです。
そこで依頼者の子供の登下校を尾行調査し、友達との様子も撮影します。
その中でいじめ行為が撮れれば調査成功です。
遠くで暮らす家族を心配して素行調査をかける場合もあります。
遠方で暮らす老親
運転が危険になったりしていないか?
買い物などにも出かけて、ちゃんと生活できているか?
不審な人物が出入りしていないか?(老人の資産狙いの詐欺師が多い)
遠方で暮らす子供
ちゃんと学校や仕事に行っているか?
困窮していないか?
または逆に金の出どころが不明な贅沢すぎる生活をしていないか?
良くない仲間と交際していないか?
単身赴任の夫
浮気をしていないか?
企業においても、素行調査は各種の目的で使われます。
代表的なものを紹介しましょう。
採用予定者に、書類審査や面接だけで判断できない問題がないか調べるために行います。
昔の採用前の調査
採用予定者の調査を興信所に依頼するのは、昭和以前は非常に一般的でした。
当時は新卒採用・終身雇用が主流だったため、中途採用は特に入念にチェックされました。
調査手法は近所への聞き込みに重点が置かれました。
「興信所の者ですが、Aさんの普段の様子や印象を教えてください。」といった感じです。
昨今はこういう素朴な聞き込みで情報を得るのは難しくなっています。
近所づきあいが減り、個人情報保護も厳しくなったことなどが要因です。
なお、興信所と探偵社は、起源は異なりますが、現在では同じものです。
興味のある方は、下記の記事を読んでみてください。
現在の採用前の調査
今日では一般社員の採用にコストのかかる聞き込みや尾行の調査をすることは稀です。
むしろデータによる反社チェックやSNSで偏った発信をしていないかなどの調査に重きが置かれます。
ただし、下記のような人材の採用では、実施されることがあります。
目的は反社・スパイ・経歴詐称者の排除です。
調査手法は、尾行調査・多角的調査・聞き込み調査などを目的に応じて組み合わせます。
現代の聞き込み調査は聞き込みと悟らせない洗練された手法ですが、できる探偵社はわずかです。
下記のような行為の疑いがある時に調査が行われます。
1.反社交際
現代では、反社と関りを持つことは企業の存続に影響する一大リスクです。
会社として関係していると判断されれば、取引先も顧客も銀行も一斉に手を引きます。
パート・アルバイトの採用まで、データによる簡易な反社チェックだけは入れる企業が増えています。
正社員に反社交際の噂が出れば、調べないわけにはいきません。
2.犯罪行為
例えば社員に薬物乱用の噂がある場合、放置して逮捕されれば、企業イメージは大きく毀損されます。
ジャーナリストの取材やSNS発信で、「噂はあったのに会社は放置した」という事実も喧伝されるでしょう。
しかし、会社として薬物検査を強制できるのは、旅客運輸業などに限られます。
他の方法として、素行調査で怪しい人物(売人?)との接触などの状況証拠をつかむことが考えられます。
その上で本人を問いただし、身の潔白を証明するか、退職するか選んでもらうのです。
3.産業スパイ行為
会社のノウハウ・顧客名簿・新製品情報などを盗み出す行為です。
摘発には素行調査とデジタル・フォレンジックが併用されます。
現代でもすべてがネット上のやり取りで完結するわけではありません。
素行調査でライバル社の人物から接待を受けている事実が掴めることは多いのです。
そして本人のパソコンには不審な通信記録が残されている可能性があります。
デジタル・フォレンジックという技術を使えば、消去されたデータでも読み取りが可能です。
MJリサーチのようにデジタル・フォレンジックの専門会社と提携している探偵社もあります。
社内の士気を下げる行為
④⑤⑥のような行為を放置すると組織全体への影響が大きいです。
素行調査で証拠を掴んで、行動を改めさせるか、辞めさせるべきです。
ただ、懲戒解雇のハードルは高く、デリケートな問題ではあります。
弁護士とも連携して返り討ちに遭わないやり方を慎重に選ぶ必要があります。
代替できない能力を持ち、会社立ち上げから苦楽を共にしてきた役員が、突然不可解な理由で辞意を示してくることがあります。
元気そうなのに病気だとか、帰郷して農業をしたいとか。
本当はライバル社への転職とか、同業での独立ではないのか?
経営者はまず下記のような経営への現実的な影響を心配します。
キーマン退職による経営ダメージ
盟友を失う精神的ダメージ
しかし、それ以上に精神的動揺に苦しむ社長さんも多いようです。
怒り、悲しみ、淋しさ、そして思い出への愛着。
もし何か隠している困りごとが原因なら助けてやりたい!
いろいろな感情が行き来し、精神が疲弊します。
素行調査を軸に調査可能
こういう場合、一番問題なのはやはりライバル社への転職と同業種での独立です。
その兆候は素行調査で必ずつかめます。
要職の転職なら接待、独立ならスタッフや業者との打ち合わせで、絶対誰かに頻繁に会います。
調査過程で家族の様子や異性との接触から、別の原因が浮上する場合もあります。
そしてパソコンはデジタル・フォレンジックに回します。
在職中ならパソコンを預かる口実が問題ですが、退職済ならすぐに回せます。
トップと目線を揃えられる探偵は少ないですが、この調査が得意な探偵社もあります。
素行調査は尾行調査がメインなので、そのやり方を中心に説明します。
併せて素行調査に関連のある他の調査技法にも軽く触れます。
プロの技術の存在をご理解いただき、危険な自力の試みを控えていただきたいと思います。
単独尾行の問題点
格安探偵は単独尾行をしますが、後ろ姿の写真ばかりになり、証拠品質は低いです。
一人で尾行して対象の正面に回り込むのは難しいからです。
ひどい場合は顔がハッキリ写った写真が1枚もないこともあります。
被写体が誰か不明瞭な写真は訴訟などで証拠採用されない可能性があります。
チーム尾行の方法
そこで本物のプロは2人以上のチームで尾行します。
対象を近くで追うメイン尾行者の役割りを定期的に交代します。
これにより、発覚(バレる)のリスクが大幅に下がります。
複数人で異なる位置から監視することで失尾(見失う)のリスクも下がります。
メイン以外の者が先回りして回り込めば、正面写真も簡単に撮れます。
このようにチーム尾行は失敗が少なく、証拠品質が高いのです。
車両尾行は高難易度
徒歩と電車・バスで移動する対象を追う「徒歩尾行」以外に、車を車で追う「車両尾行」があります。
郊外や地方での尾行調査はほとんどが車両尾行の現場です。
車両尾行であっても、チーム尾行の原理は共通です。
警察の取り締まりや交通事故にも注意が必要で、素人がやるのは危険です。
建物の外で張り込む場合は、最初に出入り口の数を確認せねばなりません。
入り口から入っても出る時は裏口を使われて見逃すことになるかもしれません。
ここでも探偵が複数いる方が失敗の確率を下げられることがわかります。
あと、不審者として住民に通報されることにも注意が必要で、それを避けるコツがあります。
聞き込みはストレートに聞くと、調べていることが調査対象者に伝わるリスクがあります。
質問内容や回答者によっては答えてもらえないケースも増えます。
必要な場合は聞き込みと悟られない聞き込み方をします。
スペースの都合で詳細は割愛しますが、雑談にカモフラージュして情報を集めるのです。
これができる探偵は非常に限られています。
パソコンやスマホの消去されたデータや壊れたデバイスのデータを復活させる技術です。
そういう技術を持った業者と提携して活用する探偵社が現れています。
【撮影機材(MJリサーチ提供)】
探偵を雇って素行調査をすること自体に違法性はないのか?
そのことを心配される方もいます。特に経営者の方は心配でしょう。
各種法令を遵守して適切に行えば、合法であることを説明しておきます。
探偵業法は探偵を「他人の依頼を受けて対象の所在や行動を、聞き込み・尾行・張込みなどの方法で調べる仕事」と定義しています。(第二条)
そして探偵業の経営者には公安委員会への届出を義務付けています。(第四条)
つまり、届出をした上で他人の依頼を受けて尾行調査するのは合法ということになります。
ただし、犯罪行為や差別的取扱いが目的の調査をしてはならないと定められています。(第九条)
明確に違法と言えなくても、公序良俗に反するような目的ならNGと考えてよいです。
このページに例示したような目的の素行調査は合法であり、実際に行われています。
調査の過程で下記のようなプライバシー侵害をしないよう注意する必要があります。
また、調査の過程において、下記のような行為があった場合はもちろん違法です。
届出業者に勤務する探偵であっても、普通人と異なる法的特権は一切ありません。
探偵業法第六条は「この法律により他の法令において禁止又は制限されている行為を行うことができることとなるものではない(原文ママ)」とわざわざそのことを明記しています。
合法業者であっても、警察の捜査権のようなものはないのです。
では、素行調査を依頼する探偵はどのように選べばいいのか?
そのポイントをご紹介します。
下記は素行調査に限らず、探偵にどんな調査を頼む場合も共通の最低条件です。
いい業者を選ぶ条件というより、悪い業者を足切りする条件と思ってください。
①は当然の義務で、無届業者の疑いがあれば、即座に席を立ってください。
そういう会社は、役員に反社がいるなど届出できない事情があるか、法律を守る意識が低いかです。
もしくは、営業停止命令を食らっているのに、勝手に営業しているのかもしれません。
また、届出は単なる書類提出手続きです。
合法業者の証明ではありますが、技術レベルを保証するものではありません。
②③④は一言でいうと「まともな事業者である」ということです。
尾行と撮影による調査は、探偵の主要な仕事である浮気調査と同じです。
つまり技術的には、各社とも最も慣れ親しんだ調査のはずです。
尾行が不得意と回答する探偵社は絶対ありません。
実際には上手下手の格差は大きいのですが。
一つの確認方法として浮気調査の報告書サンプルを見せてもらうのがいいでしょう。
チェックポイント
サンプルで出来が悪いなら、本番はもっとひどいはずです。
あと「正面の写真もたくさん撮ってきてほしいのだが、約束できるか」と聞いてみるのもいいでしょう。
それで料金の割増を要求してくるようなら、その業者は却下してください。
それぐらいのクオリティが当たり前の業者を選びましょう。
問題は浮気調査以外の場合に、調査目的に即した動きができるかです。
浮気調査の場合は、ホテル出入りなどのシーンを収めることが最大の目的です。
そういう写真が慰謝料請求や離婚裁判で証拠に使われるからです。
そこに到達するまでは、発覚回避の方が優先です。
だから浮気調査しか知らない探偵は、他の目的の素行調査では漫然と後ろを追うことになりやすい。
それでは目的を果たせません。
例1)採用予定者の素行チェック
例えば店に入った場合、何を買ったかや万引きなどしていないかもポイントになります。
飲み屋ではきれいに飲んでいるか、酒癖が悪くて喧嘩などしていないか、も大事です。
店の外で張り込んでいるだけではダメです。
例2)産業スパイや役員転職の調査
ライバル社の社員の可能性がある人物との接触シーンはズームアップしてしっかり押さえる必要があります。
書類や手土産の受け渡しシーン、高級料理店やラウンジ入店など接待と思われるシーンも逃してはなりません。
例3)老親の現況調査
運転がふらついている、車庫入れに難儀しているような状況は動画に記録せねばなりません。
詐欺師、新興宗教の布教者、後妻業などと会っていないかも大事です。
不審な人物との接触は必ず押さえねばなりません。
**********
探偵への質問リスト
経験豊かな探偵は、泉の湧くように多彩な経験を話してくれます。
「なるほど!」と膝を叩きたくなるような提案をたくさんしてくれます。
経験の乏しい探偵は話に具体性がなく、すぐに途切れて契約の話に移ります。
理解力が高く、浮気調査以外の経験も豊富な探偵を選びましょう。
探偵の仕事の大半が浮気調査で、大手でも7割以上を占めます。
零細探偵社は浮気調査しか知らない・できないところがほとんど。
浮気調査以外の素行調査に十分な経験がある探偵社は少なく、探すのは大変です。
おすすめの会社を紹介しておきます。
MJリサーチ 探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30200349号
【MJリサーチ 若梅探偵】
若梅探偵の紹介
テレビの結婚詐欺追及番組に出演されたことが何度もあります。
「取締役の突然の退職理由の調査」の事例もこの方に教えていただきました。
とにかく並外れた経験値をお持ちの探偵さんです。
当サイト著者の玄徳は昔から知っていますが、誠実で信頼感のある方です。
調査には厳しいが、依頼者には常にやさしく、気遣いをされます。
会社紹介
最高品質の調査をリーズナブルに提供するポリシーを持つ大手有名探偵社です。
浮気調査の証拠品質が高いのはもちろん、弁護士と連携した専門性の高い調査に強いのが持ち味です。
また、デジタル・フォレンジックを駆使する先進的な面もあります。
★拠点一覧 2024.03現在 12ヵ所
本社 | 東京都中央区新富町(銀座の隣町) |
---|---|
東京&周辺県 | 銀座支店/品川支店/練馬支店/西東京(立川)/埼玉支店 |
北関東・東北・信越 | 群馬支社(太田市)/群馬高崎支店/福島支店 /新潟支店 |
中部・関西 | 名古屋支店/大阪支店 |
無料相談&割引情報
本サイトの読者に対してMJリサーチはクーポンを発行してくれています。
メールやLINEでの申込ではクーポンコード「MJR15」を記入すると、基本料金が無料になります。
また下記電話では自動でクーポン適用となります。
フリーダイアル: 0078-6009-0036
(※スマホからは上記番号をタップしてかけられます)