【家出人捜索|探偵調査の知識】

全国展開大手向きの仕事

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このページでは興信所・探偵社で、浮気調査に次いで2番目に多い仕事である人探しについて概要を説明します。

 

人捜しといっても初恋の人探しなどは稀で、ほとんどは家出人・失踪者の捜索です。

 

この仕事は興信所の依頼案件の2割程度を占めます。

 

全国展開していて、探偵の人数も多い興信所でないと結果が出しにくい調査です。

 

警察への捜索願

警察への捜索願はもちろん出してください。

 

ただし、拉致などの事件性、遺書など自殺の明確な危険性、このいずれかがないと大したことはしてくれません。

 

警察内で情報共有し、事件が起きたり、死者が発見された時に優先的に照合する程度です。

 

特に家出人が大人の場合、事件性のない家出を警察が積極的に捜索する責任は、そもそも根本的にないのです。

 

大人は誰にも告げずに好きな場所に行く自由な権利があるからです。

 

そういう場合は、興信所・探偵社が頼みの綱になってきます。

 

人探しの手順

人探しの手順は基本的には簡単です。

 

  1. 捜索先の絞り込み
  2. ローラー調査

 

どこを探すか、優先順位を決め、人海戦術で探します。

 

見つからなかったら、次の優先順位の捜索先を探す。

 

この繰り返しをいかにスピーディにやるかというだけです。

 

しかし、実際は口で言うほど簡単ではないのです。

 

手順1: 捜索先の絞り込み

家出直前の状況、当人が部屋に残した物などから、どこに行った可能性が高いかを見極めます。

 

各地にある家出人が行きやすい場所

全国各地に「家出人がよく行く場所」があります。

 

例えば埼玉や群馬の人なら県内にいる可能性はほぼゼロで、上野・秋葉原や新宿・池袋のネットカフェが有望な潜伏先です。

 

しかし、神奈川県民なら先に横浜駅周辺を探るべきです。

 

四国の人なら四国八十八カ所に向かう例は若い人も含めてかなり多いです。

 

思い出のある場所

しかし、自殺を計画している人の場合は捜索先は全然違います。

 

思い出のある場所を旅行した後に決行することが多いので、子供時代を過ごした場所、卒業した大学などのルーツを洗う必要があります。

 

男性で仕事に行き詰まった30前後、およびリストラされた50代の人に特に多いケースです。

 

それ以外の場所

もちろん、上記2つ以外の場所もありえます。

 

部屋に残された雑誌や直近のパソコン検索履歴に北海道が多ければ、行き先の可能性は高いです。

 

あるいは家出に同伴者がいる場合、行き先はその人の意向が大きく関係してきます。

 

 

このように色々な行き先が考えられる中で、的確に優先順位をつけるのは容易なことではありません。

 

経験豊富でないとなかなかできるものではありません。

 

手順2: ローラー調査

捜索先の優先順位をつけたら、できるだけたくさんの人数で聞き込み・張り込みをかけていきます。

 

しかし、これの実行にも大きな困難があります。

 

家族以外に協力してくれる人を何人・何日募れるか?

 

素人が知らない土地で聞き込みなど実行できるものか?

 

ネットカフェ等は客のプライバシーを優先して、何も教えてくれないことが多いので、それをクリアする技術も必要です。

 

こういう困難があるので、興信所が利用されるわけです。

 

以上のことで、探偵の人数が多い興信所でないと意味がないし、全国展開で各地に土地勘のある会社の方が圧倒的に有利なのがわかります。

 

土地のデータベース・ネットワークの重要性

人探しの経験豊かな興信所は、各地での事例をデータベース化し、捜索先と信頼関係のネットワークを築いています。

 

だから圧倒的に早く探せるのです。

 

いくら有能な探偵でも、知らない土地に初めて行って、効率のよい捜索などできるものではありません。

 

業界随一の大手・原一探偵事務所の探偵に聞いてきた話を収録します。

 

関東

都内では池袋・新宿と上野・秋葉原が家出人のメッカ。

 

埼玉の各線は乗換なしで池袋に入る。

 

面白い場所など何一つない県内に残る理由はなく、埼玉の家出人はほぼ100%東京に向かう。

 

一方、群馬や東北の路線は上野に接続する。

 

上野・御徒町・秋葉原のエリアは、レトロで庶民的な雰囲気で、田舎から来た人やおしゃれに無縁な人も居心地がいい。

 

面白いことに池袋になじみのある人は新宿を怖いと思い、新宿になじみのある人は池袋を怖い街と思う。

 

秋葉原はオタクの聖都で、他の街とは違うキャラクターを持つ。

 

どの町の可能性が高いかは、家出人の情報を詳しく聞いて判断する。

 

渋谷・原宿などは「まぶしいおしゃれな街」で、滞在の可能性は少ないが、見物歩きの可能性は大。

 

このように東京は家出人が行きやすい場所が豊富だが、神奈川県人の場合はまず横浜駅周辺を捜索すべきだ。

 

(原一探偵事務所 本社A探偵談)

 

北海道

北海道の家出人は、すすきのに向かうことが多い。

 

青森に抜けたり、空路で東京に向かうのはレアケースで、計画性のある家出に限られる。

 

自殺の危険がある場合は、思い出の場所近くのパーキングや森が決行場所に選ばれやすい。

 

冬期なら首つりのような勇気のいる方法を取らずとも、泥酔して外で寝るだけで死ねる。

 

そういう対象者はルーツを洗い、道の駅などを繰り返し念入りに探す。

 

(原一探偵事務所 元札幌支社長談)

 

四国

当地には「四国八十八カ所」という他所にない家出の聖地がある。

 

広大なこの場所を4つのエリアに分け、データの蓄積と捜索活動計画を行う。

 

ほとんどの寺にチラシを貼らせてもらったことがあり、発見の暁には必ずお礼のあいさつに行く。

 

これによって信頼関係ができ、次回の捜索の時に話が早くなる。

 

こういうネットワークの蓄積には長い年月がかかる。

 

お遍路の宿泊所の状況などもすべて把握している。

 

道後温泉も有力な潜伏先だが、潜伏の多い場所・聞き込みや捜索の優先順位・協力的/非協力的なホテルのリストなど、すべて整理されている。

 

こうしたデータベースの完備が瞬時に動けるかどうかを決定する。

 

(原一探偵事務所 愛媛県松山支社長談)

 

全国

どんな状況・属性の家出人がどの街のどのネットカフェで見つかったか、といったことをすべてデータベース化しています。

 

我々は「探偵の勘」頼みではなく、統計に基づいて捜索するのです。

 

(原一探偵事務所 上級幹部Y氏談)

 

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